マニフェストで政党を評価してみると、「みんなの党」が一番良かった、と前回書いた。この記事の翌日が選挙公示日であったため、翌日からは各政党から発せられる選挙関連のメッセージは抑制されるに至った。
前回では、言論活動を含む選挙活動を大幅に制限する公職選挙法についての異論も多少述べたところである。
この公職選挙法、しかし、思わぬ副産物を生んだようだ。自分の党の主張をせず、他党を下卑た表現で揶揄する活動である。
公職選挙法とインターネットが生んだ新手の政治活動
前回の記事公開後、筆者は自民党のホームページでこのような“パンフレット”を発見した。
そこには、「このパンフレットは、政党の自由な政治活動であって、選挙期間中でも、自由に配布できます」と大書してある。インターネットではかなり話題になっているため、ご存知の読者もおられるだろう。まずはご一読いただきたい。
敗戦の色が濃い落日の政党がこのような活動をせずに済むよう、筆者は本欄の「麻生首相は靖国に行くか」、「うそと、はぐらかしばかりの『政権公約』」で幾度もヒントを与えてきたつもりだ。
「靖国参拝を活用して思想性を打ち出せ」と。
しかし、思想を争点にすることを忌避した自民党は下品な野次行動に出た。かつての最大政党の断末魔のあがきとして、この“パンフレット”を、読者の皆様と共有したいと思う。
意識しなかった自分の支持政党が判明!?
政党のマニフェストを独自に診断できるサイトがヤフーによって運営されている。マニフェストマッチという。
主要な項目ごとにマニフェストの一覧があり、良いと思うマニフェストをクリックしていく。最後に、自分がクリックしたマニフェストを作った政党名が明かされ、自分が何党の支持者だったかが分かる、という趣向だ。
なかなかに興味深い。有権者としてマニフェストを読み込む力量が必要なのもこれで自覚できる。各政党のマニフェストを知る契機にもなる。
また、楽天には「ワンクリック献金」なるサイトがある。献金したい候補者を名指して献金がカード引き落としでできる趣向だ。政党で「ワンクリック献金」サイトを持っているのは、みんなの党だけである。
ヤフーの「マニフェストマッチ」と、楽天の「ワンクリック献金」を組み合わせると、「政策に対して献金」という新しい世論作りができそうだ。
「社会保障口座」政策に100円献金! 「埋蔵金の温床消滅」政策に、はい200円分クリック! という具合である。
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1958年生まれ、法政大学大学院修士課程修了。スウェーデン国防軍国際センター民軍協力コース修了。広告代理店、出版社勤務を経てフリージャーナリストとして独立。1989年より国際協力の取材を始め、現在では世界の紛争地に赴くかたわら、発展途上国の開発・援助政策、コミュニケーション戦略を作成する。拓殖大学国際学部非常勤講師も務める。







