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高成長の持続に必要なこれだけの条件

中国とインド、2つの経済発展モデルの行方

  • 黒田 東彦

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2009年8月28日(金)

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 中国とインドは、いま世界を襲っている経済危機の中でも力強い成長を続け、世界中の投資家たちの注目を集めています。

 私は、これまでに中国とインドを10回以上訪問し,とくにアジア開発銀行(ADB)に勤務するようになってからは両国を毎年1、2回訪れていますが、行く度にその急速な経済発展ぶりに驚かされます。

 しかも、中国とインドの経済発展モデルはこれ以上違いようがないほど異なっているのですから、きわめて興味深いケーススタディーを提供しているといえましょう。今回は、中国経済とインド経済の将来を展望し、2つの経済発展モデルの行方を占ってみたいと思います。

経済構造は驚くほど異なる中国とインド

 中国とインドはいずれも人口が10億人を超える桁違いに巨大な新興市場国ですが、その経済構造は下記の指標で見るように驚くほど異なっています。

中国とインド―主要経済指標の比較

  中国 インド 日本
人口(100万人) 1,328 1,150 128
面積(万平方キロ) 960 329 38
GDP(億ドル) 38,600 12,175 49,093
1人当たり所得(ドル) 2,370 950 37,790
輸出GDP比(%) 36.5 22.7 17.4
経常収支GDP比(%) 9.8 -2.4 3.2
対内直接投資額(億ドル) 1,478 350 246
外貨準備高(億ドル) 19,533 2,474 10,107
産業構造 農業比率(%) 11.3 17.6 1.4
(付加価値)鉱工業比率(%) 48.6 29.0 28.5
サービス産業比率(%) 40.1 53.4 70.1
財政収支GDP比(%) -0.4 -6.0 -2.6
国民総貯蓄率(%) 50.4 37.7 23.9
過去10年の平均成長率(%) 9.7 7.1 2.5
2008年成長率(%) 9.0 6.7 -0.6
(注)指標は原則として2008年の数字。
ただし、一部に2007年等の数字が含まれている。

 これらの経済指標から浮かび上がる中国経済とインド経済との基本的な違いは、前者が鉱工業を中心に輸出を伸ばして高い成長を達成しているのに対し、後者が大きなサービス業を背景に、内需によって高い成長を達成しているところにあるといえます。

コメント1件コメント/レビュー

インドについての知見が少ないものとして、中国と対比してのマクロな論評は、大変参考になりました。両国とも今後も困難なことが多いとまとめられていますが、国のリーダーの堅い信念の元で、現状国民の貧困層の救済を放置してでも、20年、30年後の多くの国民の生活水準の向上のための高度な戦略的重点施策を大胆に実行し、困難を乗り越えていくと続けると確信します。日本においても長期目標を明確にした上で、その実現のために、国民に忍耐を迫ってでも、長期戦略課題対策を果敢に実行していくことを心から願います。小泉構造改革程度でがたがた言う国民もいますが、少なくともこの二国は、その何十倍もの苦渋に耐えつつ、全体の水準をかつての日本に近づけるべくまい進している事実を知っていただきたい。ここは将来の日本人のために我慢を強いるシンプルで大胆な新政策を掲げて、実行開始していただきたい。マスメディアの英知ある方々には、そこまで踏み込んで論評いただきたいものです。(2009/08/28)

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インドについての知見が少ないものとして、中国と対比してのマクロな論評は、大変参考になりました。両国とも今後も困難なことが多いとまとめられていますが、国のリーダーの堅い信念の元で、現状国民の貧困層の救済を放置してでも、20年、30年後の多くの国民の生活水準の向上のための高度な戦略的重点施策を大胆に実行し、困難を乗り越えていくと続けると確信します。日本においても長期目標を明確にした上で、その実現のために、国民に忍耐を迫ってでも、長期戦略課題対策を果敢に実行していくことを心から願います。小泉構造改革程度でがたがた言う国民もいますが、少なくともこの二国は、その何十倍もの苦渋に耐えつつ、全体の水準をかつての日本に近づけるべくまい進している事実を知っていただきたい。ここは将来の日本人のために我慢を強いるシンプルで大胆な新政策を掲げて、実行開始していただきたい。マスメディアの英知ある方々には、そこまで踏み込んで論評いただきたいものです。(2009/08/28)

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