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中国は「幸福実現党」を認めていた

海外の政党を牛耳る「中連」という組織

2009年8月30日(日)

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 7月初め、宗教法人「幸福の科学」総裁、大川隆法氏の著書「常勝の法」の中国語版が北京で出版された。中国語タイトルは「常勝策略」。「幸福実現党」を設立し、次の総選挙で大量の候補者を立てることを発表して間もない時である。

 中国での出版は、当局の許可が必要だ。ましてや幸福の科学は宗教団体である。この時期、中国当局が出版を認めたのは、幸福実現党が持つ潜在的な可能性を認知したからだろう。

日本の政界に情報ネットワークを張り巡らせる「中連」

 共産党中央対外連絡部(通称「中連」)。

 この組織は、主に外国の政党、政治団体、あるいは民間組織との連絡や情報収集を行う。日本の政治団体が訪中する際は、この中連が中国内での接遇や、要人との面談などをアレンジするだけではなく、24時間体制でアテンドする。

 「事情をよくご存じない日本からのお客さんからよく、『あなたはスパイですか?』とに聞かれます」と中連の若手スタッフは苦笑混じりで言う。まんざら的外れな質問ではなさそうだ。

 出版がまだ事実上の検閲の対象となっている中国で、幸福の科学関連の出版が認められたのも、こうした情報活動に基づく中国共産党の「コネ付け」といえる。

 新設の政治団体ですらこうだから、既存政党に対する中国政府の働きかけは半端ではない。

 中国共産党は、中連を通じ日本の政界に情報ネットワークを張り巡らせている。日本の首相の訪中日程などは、外務省よりも早くつかんでいるほどだ。

中国に太いパイプを持つ民主党

 8月30日の総選挙で民主党は勝利した。選挙前に面談した日本の政界にも人脈を持つ北京のコンサルタントはこう言う。

 「民主党が政権政党になるとすれば、それは、中国にとっては歓迎すべきことです。何より、鳩山代表が靖国神社への参拝を行わないと明言したことが大きい。靖国問題は、中国では、むしろ国内政治問題ですからね。これで胡錦涛主席も日本との対話がやりやすくなったでしょう」

 「また、民主党の幹部の方々は、定期的に訪中しており、政府要人との間で幅広い人脈を持っていますから、意志の疎通も悪くありません。むしろ、党とのパイプは、自民党よりも民主党の方が太いと言えるかもしれません。その意味で、民主党政権になって、中日関係は、これまで以上に密接になることが期待されます」

 実際、昨年12月7日に小沢一郎代表代行が訪中した時、中連は国家元首を迎えたかのように対応した。胡錦濤国家主席との面談をアレンジし、まさに「次の内閣」を見越したかのような扱いだった。

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