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名門復活に愛のムチ

クライスラー再建に挑むフィアットCEO

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2009年9月1日(火)

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 今年6月、新たに社員となった米クライスラー従業員に初めて語りかけた伊フィアット・クライスラーCEO(最高経営責任者)のセルジオ・マルキオーネ氏(57歳)は、彼らを称える美辞麗句を短く済ませた。

 ミシガン州アーバンヒルズにあるクライスラー本社4階まで吹き抜けのアトリウムに立った同氏が発する言葉に2000人が耳を傾けた。新CEOは米国民の忍耐に感謝し、クライスラーのベテラン社員の不屈の精神を称賛した。しわくちゃのスラックスとクライスラーのロゴ入り黒ポロシャツという出で立ちのマルキオーネ氏はその直後、本題に入った。「この業界では月並みは命取りだ。我々はそんなものを認めない」。

 新しい所有者による予測できない変化に備えるのは、クライスラーにとって11年間で3度目である。最初はドイツ人、それから投資ファンド。そして今度はイタリア人だ。その日、マルキオーネ氏を観察したクライスラー幹部の多くは、彼とフィアットが、多くの者に死んだも同然と匙を投げられてきたクライスラーの復活を望んでいることにほっとしている。

 一方、彼らは新しいボスの経営手法について聞いて知っている。当人はコメントを拒否しているが、マルキオーネ氏の経営手法はチームワークを求める一方で各部門を競い合わせるものだ。また職階に関係なく人材を大抜擢し、自分と同じように週7日間労働を幹部に求める。こういったやり方で彼はフィアットを危機から救ったのである。

 「自動車会社の復活に成功したのは、近年では、セルジオ氏と日産自動車のカルロス・ゴーン氏の2人だけだ」。米財務省の自動車産業タスクフォース(特別作業班)を率いるロン・ブルーム氏は指摘する。「彼は意思決定が迅速で、能力主義を固く信じている」。

フィアット出身幹部は3人のみ

 ぐずぐずしている暇はない。購買者の多くを既に失ったクライスラーは、破産申請でさらに傷ついた。クライスラーのラインアップは他社より古く、燃費効率も悪い。米消費者向け月刊誌「コンシューマーリポーツ」のお墨付きを得た車種は1台もない。同社のラインアップには大きな穴が開いている。

 マルキオーネ氏は、「ジープ」「クライスラー」「ダッジ」の各ブランドにかつての栄光を取り戻し、その穴をフィアットデザインの低燃費小型車で埋めなくてはならない。最大の課題は、セダン「セブリング」や「ジープ・コンパス」「ダッジ・キャリバー」などの失敗作を廃し、クライスラーの命運を左右する大衆車を投入することだ。「これが本質で、残りはオマケなのだから、これを正すことに多くのエネルギーが注がれている」。クライスラーのある幹部はこう語り、マルキオーネ氏が8月中に製品開発の5カ年計画を承認することを期待している。

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