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スペインのZARA、アジア重視戦略が大成功

東京を皮切りにアジアで150店舗を展開

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2009年9月3日(木)

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Manuel Baigorri (BusinessWeek誌記者)
米国時間2009年8月26日更新 「Zara Looks to Asia for Growth

 香港、午後7時半。大雨が降りしきる中、スペインの衣料ブランド「ZARA(ザラ)」の店内は、おしゃれな服をさがす地元客や観光客でごったがえしている。来店客の1人、香港在住のジャニス・チャンさん(22歳)は、週に2回来店し、毎回50~65ドル(約4700~6000円)の買い物をするという。「とても品質が良く、品揃えも豊富なので、いつ来ても欲しいものが見つかる」とチャンさんは話す。

 ZARAブランドを展開するスペインの衣料小売り大手インディテックス・グループは、アジア市場を事業拡大の最重要拠点と位置づけ、アジア各国で店舗網を拡大。1998年、東京にZARAのアジア1号店を出店して以来、アジア各地の大都市でも最もにぎやかな繁華街やショッピングモール内に150以上の店舗を展開するまでに成長した。アジア域内での最新の進出国は韓国で、昨年、ZARAの韓国1号店をオープンさせた。

 インディテックスはほかにも「マッシモ・ドゥッティ」や「プル・アンド・ベア」、「ベルシュカ」などのブランドも展開しているが、旗艦ブランドはやはりZARAだ。

 インディテックスは、地元企業との提携で市場進出を図る戦略を取っており、これにより、アジア進出に伴う問題をある程度回避できる。例えば韓国進出にあたっては、韓国の財閥ロッテ・グループが20%出資し、合弁でザラ・コリアを設立している。

 インドでは今年2月、自動車や鉄鋼、IT(情報技術)、通信など幅広い事業を手がけるインドの巨大財閥タタ・グループとの提携に合意。インディテックスのパブロ・イスラ副会長兼CEO(最高経営責任者)はタタとの提携発表に際し、「インドは当社にとって最重要市場の1つ」と語っている。

 インディテックス幹部はBusinessWeekの取材に対しコメントを拒否。だが、インディテックス広報部からの電子メールによると、アジア地域における消費意欲とファッションへの関心の高まりは同社の成長を促し、「インディテックスの(アジアでの)成長率は他地域の2倍」だという。

欧米での成功モデルを踏襲

 厳しい経済状況にもかかわらず、ZARAのアジア進出は競合ブランドに比べて順調に進んでいるようだ。

 米衣料小売り大手GAPGPS、本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)がアジアで直営店を開設しているのは日本のみで、ほかのアジア諸国ではフランチャイズ展開している。

 スウェーデンのへネス&モーリッツH&M、HMB.ST)は2007年にアジア進出に乗り出したばかりで、出店数はわずか22店舗にとどまる。H&Mは8月18日、7月の売上高を発表。前月比7%増となったが、開店後1年以上経過した既存店の売上高は3%減だった。

 英小売り大手マークス・アンド・スペンサー(M&S、MKS.L)はアジアで約60店舗を展開しているが、「ZARAに比べて価格が高く、若者向けの服が少ない」と、ZARAショップから出てきた香港在住の弁護士シア・エフレムさんは話す。

 スペインの金融機関アオロ・コルポラシオン・フィナンシエラ(本社:マドリード)のアナリスト、ハビエル・オンブリア氏は、ZARAにとってアジアは成長のカギを握る市場だと指摘。その理由を「アジアの人々は可処分所得が比較的多いため、衣料品などへの出費の増加が見込まれる。長期的に見て、インディテックスにとってきわめて重要な市場」だと語る。

 だが、アジア進出を成功させるためには、「スペインで立ち上げて、(欧米で)大成功を収めたビジネス及び経営モデルが、アジアでも通用することを実証する必要がある。そのうえで市場拡大を進めるべきだ」と同氏は強調する。

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