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外国人患者急増で注目集める延世大学医療院

韓国医療の最先端担う同病院長に聞く

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2009年9月10日(木)

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最近、金大中前大統領が入院し、治療を受けていたことで話題を集めた延世大学医療院――。同医療院の年間売上高は1兆3000億ウォン(約980億円)に達する。これは韓国の中堅企業の年商を超える額だ。延世大学医療院の職員数は8000人。毎日、1万人を超える患者が同病院に来る。

延世大学医療院長のパク・チャンイル氏

 延世大学医療院は、「新村セブランス病院」「江南セブランス病院」など5つの病院と、臨床研究センターを含む2つの研究機関を抱える。この医療院全体を指揮するのが医者であると同時に、同医療院のCEO(最高経営責任者)を務めるパク・チャンイル院長だ。韓国の医療産業のレベルアップにどう取り組んでいるかをパク氏にこのほど聞いた。

 病院の至る所に「JCI評価認証獲得」という表示が掲げてありますが、どういう意味ですか。

 簡単に言うと、産業界における認証である国際標準化機構(ISO)のようなものです。JCI(Joint Commission International )は、 国際的医療認証機関であるJCAHO(Joint Commission for the Accreditation of Healthcare Organizations:本部米国)が病院機能を評価し、認定しているもので、米ジョンズ・ホプキンス病院やハーバード医大病院もこの認証を取得し、営業しています。1300ある項目すべてに対し90点を超えなければ認証はもらえないため、この認証取得は極めて難しく、韓国でも取得できたのはセブランス病院が初めてです。

昨年、海外から来た患者数は2万8000人

 海外からの医療観光客を誘致するのにも役に立ちますか。

 タイやシンガポールの有名な病院も、この認証を活用することで海外からの患者を増やしています。セブランス病院がJCIの認証を取得したということは、同病院の医療レベルが世界水準に達しているという証拠です。高いレベルの医療技術は、海外から患者さんをお客様として迎えるための基本条件ですが、ほかにも気遣うべき点は多くあります。

 私どもは外国人診療所を拡大した国際診療所を設け、外国人の患者は韓国人とは別の所で診療しています。昨年は外国から2万8000人の患者が来院しました。しかし、その管理は容易ではありません。通訳はもちろん、それぞれの文化に合った食事を用意するなど、細心の配慮が必要です。何年か前に、サウジアラビアの王族が1泊250万ウォン(約18万8000円)の病室に泊まり、前立腺と椎間板の治療を受けました。

 当初、米国に行くか韓国に来るか悩んだ末、セブランス病院を選んだと言っていた彼は、治療がすべて終わると、その結果にとても満足し、その後、自分の息子と奥さんも連れてきて検診を受けさせました。サウジアラビアは一夫多妻制なので、何人もの奥さんを同時に連れて来て、受診して行かれました。

高い医療水準ときめの細かい対応が不可欠

 外国人に自らこの病院に来させる秘訣はなんですか。

 延世大学医療院は1885年に韓国初の近代的病院として設立されました。以来124年の歴史を誇ります。その間、培われた実力を軽く見てはいけません。韓国で初めてロボット手術機を導入するなど、これまで何度も「初」という言葉が適用されてきた病院です。

 2005年7月にロボット手術機を新村セブランス病院に4台、江南セブランス病院に1台導入しましたが、以来、2000件のがんの手術を成功裏に終えた実績を誇っています。これは世界3位に当たる件数です。今ではアジアの医者を対象に、ロボットを用いた手術の仕方を教育する「ロボットトレーニングセンター」も開設し、その技術の伝授にも力を入れています。

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