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強いリーダーと誠実な人々が創る国

復活するインドネシア、東アジア経済統合の主役に

  • 黒田 東彦

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2009年9月11日(金)

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 バリ島に観光に行ったことのある日本人は、美しい自然と伝統ある文化に魅せられるとともに、人々の優しい応対に懐かしさを感じたのではないでしょうか。実際、バリは日本人観光客のもっとも多い場所のひとつであり、若い人から高齢者まで日本からの観光客でにぎわっています。

 このバリ島では、2002年10月と2005年10月に爆弾テロが発生し、一時は観光客が大幅に減少しました。幸い、最近は空港やホテルなどのセキュリティーチェックが厳しくなるなかで観光客が戻ってきており、今年の5月にアジア開発銀行(ADB)がバリで年次総会を開催した際にも、多くの観光客を見かけました。

 また、ジャカルタの街もたくさんの車であふれており、新しいビルも続々と増えています。1997~98年のアジア金融危機で大きなダメージを受け、さらにその後の政情不安により低迷を続けたインドネシア経済も、いまや完全に立ち直ったように思われます。今年7月の選挙でユドヨノ大統領が再選され、政治的に安定した強いリーダーシップの下でインドネシアの復活がますます明瞭になっています。

 今回は、1997年以来の長い低迷を脱して力強く復活したインドネシアに焦点を当て、その経済や社会の動きを私の個人的体験を交えてリポートしてみたいと思います。

人口2億人を超える大国

 インドネシアは、スマトラ、ジャワ、カリマンタン、スラウェシ、ニューギニアなど大小1万8000もの島からなり、人口が2億3000万人にも及ぶ大国です。国民の大多数はイスラム教徒であり、バリはインドネシアのなかで唯一ヒンドゥー教の伝統が強く残っている地域なのです。

 そもそも、インドネシアでは、紀元前からインドの影響を受けてヒンドゥー教の文化が広がり、いくつものヒンドゥー王国が盛衰しましたが、7世紀から11世紀にかけてマラッカ海峡をはさむスマトラやマレー半島で繁栄したシュリーヴィジャヤ王国、8世紀から10世紀にかけてジャワで繁栄した古マタラム王国などでは、ヒンドゥー教と仏教が信仰されたようです。

 たとえば、ジャワのジョクジャカルタ郊外にある仏教寺院ボロブドゥールとヒンドゥー教寺院プランバナンは、ともにユネスコの世界遺産に指定されていますが、古マタラム王国がそれぞれ9世紀と10世紀に建立したと考えられています。

ヒンドゥーとイスラム文化が混在

 しかし、13世紀にスマトラの一部で始まったイスラム化が15世紀にジャワに波及し、16世紀にはインドネシアの大半がイスラム王国で占められるようになりました。ただ、実際には、ヒンドゥー教とイスラム教は並存していたようです。いまでも、ジョクジャカルタのスルタンの宮殿を見ると、ヒンドゥーとイスラムの文化が混在していることがわかります。

 こうしたなかで、17世紀からオランダがジャワに進出し、18世紀にはジャワ全体を支配下に置きました。その後、オランダはスマトラも植民地にし、20世紀はじめまでにインドネシア全域を植民地にしたのです。

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