選挙というものは、やはり興奮するものである。
私は熱心に支持する政党もなく、選挙権を頂いて以来、一貫してお気楽な無党派の道を歩んでいる。議会制民主主義を軽んじることはないが、「休日に投票所に行くのは面倒くさい」と思ってしまう類の人間である。
政治に関心がないこともないが、あんまり期待を抱いてもいないので、選挙活動に積極的に関わったり、自分の主義主張を友人諸氏に説いて回ったりということとも縁遠い。
しかし、先の8月30日には、いろいろ仕事の締め切りが差し迫っていたというのに、ネットの選挙速報をあれこれ覗き、TVで「当確」の文字が出るたび画面に見入ってしまった。
選挙は民主主義の基礎、この国の行く末を投票者自らが選択し、次の世代のことも見据えながら、大事な一票を投じる。これに何の異論もない。
だけど、そういう大きく振りかぶったご意見を抜いてみると、選挙は国民総出で盛り上がるイベントだし、政治談議という熱狂できる時間を提供してくれる行事なのだろう。
テレビ各社の選挙特番を眺めながら、当選者の万歳三唱を聞き、落選者の苦虫を噛み潰したような敗戦のコメントを見ると、たかだか一票しか持っていない私でも、なにやら歴史の大きな流れに参加したように感じてしまう。
祭りの熱狂を傍目八目で冷ましてみよう
あの独特の高揚感や興奮は、陳腐過ぎるだろうが、やはり「選挙は祭りだ!」という例えが、おさまりが良いように思う。
しかし、いつまでも選挙の興奮に浸ってはいられない。一度、頭を冷やして、冷静にこの選挙がどんなものであったかを考える必要がある。
そこで、祭りの興奮や高揚感とは一線を画している、始めから部外者の海外メディアが、日本の選挙をどう報道したかを見てみようと思う。
何事も岡目八目、傍目からどう見えたかを考えるのは、悪いことではない。
今回は、海外ニュースの小窓から日本の衆議院総選挙を覗いてみよう。
まずは、ロイターのYouTubeチャンネル「ReutersVideo」に、選挙戦の中盤である8月27日にアップされた「Japan pre-election double nightmare」というニュース映像。
【Japan pre-election double nightmare】
事実を伝えているが、独自の見解などはあまり加えられておらず、ニュースらしいニュースと言える。
どの国の報道機関でも一番多く流されたのは、こうした感じの選挙戦報道だったと思う。
日本でも、アメリカ大統領選などの特別な例を除けば、他国の選挙戦のニュースは同じようなものだろう。
次にフランスの通信社「France24」が、政権交代が決まった8月31日にアップした映像。
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