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天安門広場に並んだ56本の“民族団結柱”

建国60周年国慶節、国内融和に苦慮の跡

2009年10月2日(金)

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 1949年10月1日の午後、中国北京の天安門広場は中華人民共和国中央人民政府の成立を祝おうと集まった30万人もの群衆で埋め尽くされていた。

 午後3時、中華人民共和国中央人民政府主席の毛沢東と副主席の朱徳は先頭を切って天安門の櫓(やぐら)西側にある古いレンガ造りの階段を上って天安門楼上に登った。国歌である「義勇軍行進曲」が演奏される中、中央人民政府の主席、副主席、委員たちが天安門の楼上に並んだ。

 続いて、毛沢東が「中華人民共和国中央人民政府は本日、成立した」と厳かに宣言した。

天安門広場から天安門を臨む (撮影:筆者、以下同)
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国慶節=建国記念日となったのは2年目から

 2009年10月1日、中国は第60回目の“国慶節”を迎えた。これは建国60周年を迎えることを意味すると一般には思われているが、実は10月1日は中華人民共和国中央人民政府が成立した日であり、真の意味で建国の日ではなかった。

 実際の中華人民共和国の成立日は1949年9月21日であり、この日の夜に開催された中国人民政治協商会議第1期全国委員会第1回会議の開会の挨拶で、政治協商会議準備会主任の毛沢東が中華人民共和国の誕生を宣言していたのである。

 もっとも、1949年10月2日には中央人民政府が「中華人民共和国国慶節に関する決議」を採択し、毎年10月1日を国慶節とし、この日を中華人民共和国成立の日と定め、全国各人民が盛大に喜び祝う祝日とすることを決定した。それによって、1950年以降は国慶節が建国記念日となったのである。

建国映画、出演者の多くが中国籍でなく、非難の嵐

 中国政府は人間ならば還暦という記念すべき建国60周年に合わせて、中国共産党の中華人民共和国の建国までの苦難の道程を描いた映画『建国大業』を制作し、9月中旬から全国で上映を行っている。

 余談だが、『建国大業』には172人もの中国の有名な俳優や監督が出演しているが、この中の21人が既に国籍を外国に変更していることが判明し、物議をかもしている。

 たとえば、映画の中で国民党の愛国将校の馮玉祥を演じている世界的に著名な映画監督である陳凱歌(チェン・カイコー)は米国籍であるし、国民党海軍総司令の陳紹寛を演じているアクションスターの李連傑(ジェット・リー)はシンガポール国籍である。

 この映画の上演開始直前にこれら多数の出演者が国籍を外国に変更していることが指摘され、中国国内で非難の嵐が巻き起こったことは皮肉な結果であった。

「建国さん」「国慶さん」が少なくない理由

 何はともあれ、1949年10月1日に中華人民共和国が成立し、天安門広場で国慶の祝賀式典が挙行されたたことは中国人にとって偉大な出来事であった。このため10月1日生まれの子供は「建国」や「国慶」と命名されることが多かった。

 9月16日付の韓国紙「中央日報」によれば、中国公安部の調査では、全国に名前が「建国」という人が95万人以上、「国慶」という人が40万人以上おり、この中の大部分が10月1日生まれであるという。

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「天安門広場に並んだ56本の“民族団結柱”」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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