本欄ではこれまで3回にわたって米国の新聞・雑誌がネット版で新たな収益を獲得しようとする最新動向を取り上げてきた(過去コラム)。

4回目の今回は、コンテンツの不正コピーを突き止める技術を開発したアトリビュターを取り上げる。ただし、同社は不正を突き止めても裁判に訴えるのではなく、意外な解決策を提案している。
アトリビュターのCEOのジム・ピトコーに電話でインタビューした。
アトリビュターは、コンテンツの不正コピーが野放しになっている現状を改める3つのサービスを提供している。

(1)フェアシェア・ガーディアン
アトリビュターはウェブサイトをクロールし、95〜97%の確率でコンテンツの不正コピーを発見する技術を開発した。記事の文面のみならず、画像や動画の不正使用も洗い出すことができる。ピトコーは、アトリビュターの技術水準は非常に高く、容易にライバルは出現しないと自信を示す。言語は、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、日本語、中国語など15カ国語をサポートしている。
不正使用者にどのような態度で望むかは新聞・雑誌の発行人、テレビ局、映画スタジオなどに委ねるが、アトリビュターでは裁判に訴えるのは得策ではないと考えている。また、大規模に不正使用していない人は追及すべきではないとも考えている。
アトリビュターのお薦めは、目に余る不正使用者に対して、彼らが得ている広告収入を発行人とシェアするように働きかけることである。
具体的には、まず不正使用者に対してDMCA(デジタルミレニアム著作権法)に違反しているとの通知を送り、記事のコピーを掲載し続けるなら記事の横の広告収入を発行人とシェアするように求める。
この通知に応じない場合、様々なサイトに広告を配信するアドネットワークに対して、不正使用しているサイトに広告を配信しないように要請する、というものである。
(2)フェアシェア・インサイト
コンテンツの不正使用の度合い、コンテンツで適正な収益を上げているか、どの記事がどのように読まれているかなど、記事がどう流通しているかについて詳細なデータを提供するサービス。
(3)フェアシェア
フェアシェア・インサイトの一部の機能を無料で使用できるサービス。
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