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防衛省案件巡り、「仁義なき戦い」

相手を叩きのめすまでノーガードで打ち合う

  • 佐藤 紀泰

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2009年10月23日(金)

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 商船需要の回復が見込めない中で、安定した官需はそれこそ、各社がメンツも賭けての激しい受注合戦が展開されることになる。護衛艦やイージス艦なども簡単に利益を確保はできないが、納入後も定期修理などで長くサービス収入を得られ、造船所の仕事量を安定させることができるからだ。


 今年8月に受注が内定した防衛省の護衛艦は、三井造船が久しぶりに勝者となった。圧倒的な実績を誇るIHIグループが敗北したことに業界関係者は驚いた。

 実はIHIと三井造船は防衛省向けを巡って因縁の関係にある。

「横やりを入れられた」と渦巻く怒り

 ヘリコプターを搭載できる大型護衛艦はIHIの造船子会社であるアイ・エイチ・アイ・マリンユナイテッド(IHIMU)が2004年に受注した。ただ、そこでは三井造船が途中から割って入り、防衛省の予想を大きく下回る受注額で決着したという。

 IHI内部では「(建造実績が乏しい)三井造船に横やりを入れられた」と怒りの声が渦巻いたからだ。

IHIMUの蔵原成実社長
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 今年8月の護衛艦でも下馬評ではIHIが有利とされていたが、結局は三井造船が逆転した。IHIMUの蔵原成実社長は「受注できると思ったが、本当に残念。次の商戦では何とか巻き返したい」と語る。

 来年には防衛省から、さらに大型のヘリ搭載護衛艦(DDH)の発注が予定されている。総発注額が1000億円を超える可能性もあり、「護衛艦のIHI」の看板を守るためには絶対に負けられない。

 ただ、ここでは当然、最大のライバルは三菱重工業だ。「かつてない激しい受注合戦になるのではないか」との声が業界でも出ている。

 防衛省案件では、イージス艦は三菱重工、潜水艦は三菱重工と川崎造船、そして護衛艦はIHIが強いという構図になっている。ただ、最も参入しやすい護衛艦から「仁義なき戦い」が始まりそうな雲行きだ。

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