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見なけりゃ損?「BMWパトカー」

高額商品は“官流マーケティング”で売る

2009年10月20日(火)

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「駆け抜ける歓び」ではなく、さしずめ「突き抜ける驚き」と言ったところか。

 そのBMWを見た時、余りの驚きに目が点になった。「なぜディーラーの店の中にパトカーが止まっているのか」と。

 引きつけられるように店舗に入ると、営業マンが音もなく近寄ってきた。「あなたはついてますよ。もうすぐこの車は別の店に行ってしまいますから」

思わず目を引くパトカー仕様のBMW「5シリーズ」。北京市内のBMWディーラーにて(撮影:坂田 亮太郎)
画像のクリックで拡大表示

記者:「このパトカーは売っているのですか」

営業員:「いえいえ、違います。今年の6月にBMWの5シリーズが北京市の“政府購買”の対象になりました。それを記念して警察車両を各店舗に展示しているんです」

 そこまで聞いて疑問が氷解した。これは中国特有のマーケティング戦略の一環なのだと。

高級セダンはほとんどが黒色

 こうした政府購買の影響を受けているのはBMWだけではない。例えば、日産自動車の工場にもその影響は見て取れる。

 東風日産のフラッグシップカーである「ティアナ」の工場で、整然と流れる生産ラインを眺めていると、流れてくる車両が黒色ばかりなのに気がついた。その割合は優に9割を越える。

 なぜそんなに黒ばかりが売れるのかと尋ねてみると、またも政府購買の影響という。政府の高官が乗る車は黒塗りの高級セダンというのは日本と同じだが、中国では一般の消費者も“お偉方“と同じ車、同じ色を欲しがるのだそうだ。

 日産にとって2009年は象徴的な1年となった。世界最大の自動車市場となった中国で、日産と東風汽車の合弁会社である東風日産は日系自動車メーカーのなかで初の首位を奪取した。しかも母国である日本よりも中国での販売台数が初めて上回ったのも今年だ。

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「見なけりゃ損?「BMWパトカー」」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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