• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

東京モーターショーは輝きを取り戻せるのか?

外国自動車メーカー各社は、難しい日本市場を敬遠

  • BusinessWeek

バックナンバー

2009年10月24日(土)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

米国時間2009年10月21日更新 「Foreign Automakers Give Up on Japan

 2年に1度開催される東京モーターショーの会場を活気づけようと、最大限の努力を尽くしたトヨタ自動車(TM)の豊田章男社長だったが、価格3750万円の「レクサス」ブランドの“スーパーカー”のお披露目も、2年前の東京モーターショーの盛り上がりを再現するには至らなかったようだ。最高時速325キロメートルで走行可能な高級スポーツ車「レクサスLFA」の開発に自らもかかわった豊田社長は、ショーの開幕日の10月21日にこの車を初公開した。同社長は、「来場者にはクルマの魅力を実感し、またモーターショーに来たいと思ってもらいたい」と抱負を語った。

 しかし、今年のショー初日は、同じく高級スポーツ車の日産「GT-R」が脚光を浴びた前回2007年のショーと比べ、明らかに来場者が少なかった。実際、トヨタが価格300万円以下で2011年に市販予定の魅力的な小型スポーツクーペ「FT-86 Concept(エフティー・ハチロク・コンセプト)」も初公開し、ほかの国内自動車メーカーも興味深いハイブリッド車や電気自動車を披露する一方で、外国の主要自動車メーカー各社のほか、日野自動車(7205.T)といすゞ自動車(7202.T)の国内大手トラックメーカー2社までもが出展を見送った。

 このため、東京モーターショーは、アジア随一の花形モーターショーの地位から転落したのではというかねての懸念を裏づける結果となった。というのも、4月に開催された上海国際汽車工業展覧会(上海モーターショー)には、景気が低迷する中でも20カ国以上から自動車メーカー各社が参加していたのだ。今回の東京モーターショーに出展した海外メーカーは、英ロータスと英ケーターハム、独アルピナの3社にとどまった。

 言うまでもなく、出展を見送った自動車メーカー各社は、世界同時不況と自動車販売の不振を出展見送りの理由に挙げている。何と言っても、多くのメーカーが不参加を決定した時期は、今年初め、自動車販売が世界的に落ち込んでいた時期と重なる。

 さらに、アナリストらの指摘によれば、東京モーターショーは国際的に見てもコストが高いという。スイス系UBS証券(UBS)の吉田達生シニアアナリストは、トヨタは東京モーターショーへの出展のため、コンセプトカーの開発や宣伝などに数年間で約100億円もの費用を投じていた可能性もあると見る。トヨタよりも国内市場への依存度が低い競合日本メーカーも、トヨタほどではないものの、東京モーターショーへの出展にかなりの予算を割いている。例えば、日産自動車(NSANY)は、多い時には約50億円の費用を費やしていたのではないかと吉田氏は推測する。「コンセプトカー開発は金食い虫だ」(同氏)。

 だが、それよりも重大な問題は、1950年代に「全日本自動車ショウ」の名称で初めて開催されて以来、最先端の技術を誇るコンセプトカー発表の場として名高い東京モーターショーが、かつての輝きを取り戻せるかどうかという点だろう。

日本市場の国際的地位が低下

 だが、今後の展望はあまり芳しくない。今年、中国は米国を抜いて世界最大の自動車市場の地位を獲得する見通しであり(BusinessWeekチャンネルの記事を参照:2009年5月26日「中国の自動車市場が世界一になる」)、来年以降も世界一の地位を保ち続ける可能性もある。こうした中、今回出展を見送った海外メーカーはそもそも日本市場での販売台数が少なく、次回2011年の東京モーターショーに再び出展しようという意欲が高まらないのではないだろうか。

 海外メーカーが敬遠するのも無理はない。日本は世界でも最も外国車が売れない国の1つだからだ。2008年度(2008年4月~2009年3月)の国内自動車販売台数に占める海外メーカーの割合は、わずか3%に過ぎない。不況の影響もあって、数年前の5%から一段と減少し、日本市場は、海外勢が5%を占める韓国市場よりも外国車が売れない市場となった。これでは、多くの海外メーカーが東京モーターショーへの出展を見送るのも当然と言える。

 海外メーカー各社の出展見送りについて、日産のカルロス・ゴーン社長兼CEO(最高経営責任者)は会場内で取材陣に対し、「合理的な判断だ。外国メーカーにとって、日本は小さなマーケットなのだ」と語った。

コメント6件コメント/レビュー

天候不順という天佑もあって、入場者数100万人割れの理由を厳しく問われることもなく済みそうなのは何よりです。(2009/10/27)

「Bloomberg Businessweek」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

天候不順という天佑もあって、入場者数100万人割れの理由を厳しく問われることもなく済みそうなのは何よりです。(2009/10/27)

輸入車が売れない日本に出展するのは意味がないと私も思う、ワクワクしなクルマには夢がないと思う。輸入車が出展しないのは残念だ これならディーラーにクルマを見に行くのが良いかも  東京モーターショーは色あせているもう開催する意味はない。(2009/10/26)

車の日本市場はサッカーでいえばスペインリーグなみでしょう。フィアット程度技術力のメーカーが日本市場に割って入るのは大分トリニータがいきなりスペインリーグに編入されるようなものです。パネルのゆがみも許さない口やかましい顧客に高いガソリン。異常なまでにきびしい様々な規制。世界で車を売っているメーカーがひしめく日本市場。そんな日本市場で失敗したという汚名を着るぐらいなら参入しない方が懸命だと考えてしまうのもやむえないのかも知れません。外国メーカーにあこがれを持っていた40代以上は悲観的に考えてしまうようですが、若い世代にはあまり悲観的な感想はないみたいですね。(2009/10/26)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

小池さんがこの言葉(排除)を述べたことで、「風」が変わっていきました。 ただし、小池さんが言ったことは正論です。

若狭 勝 前衆院議員