「アジアで稼ぐ!」

中国人は「マックよりケンタ」

吉野家も健闘するが牛丼フリークには違和感も…

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2009年10月27日(火)

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 外国人と食事をする機会があるとする。「日本食が好き」だなんて言われると無性に嬉しくなる。自分が何か貢献したわけでもないけれど、日本の文化が外国人に褒められていることが何だか誇らしいからだ。

 喜び勇んで評判の良い日本料理屋に連れて行くと、彼らは決まってこういうだろう。「やっぱりSUSHIは美味しいね。このカリフォルニアロールなんて最高!」

 「本当のお寿司というのは・・・」などと野暮なことを言うのはやめよう。カルフォルニアロールだって立派なスシだ。「日本食と言ったら寿司」などと短絡的に考えてしまった自分がいけないのだ。

 そもそも日本人が最もよく食べているのは寿司だろうか。もちろん寿司が好きな人は多い。記者も大好きだ。でも日本人が最も頻繁に口にしている大衆料理と言えば、何と言ってもラーメンと牛丼だ(断言調)。

 「ラーメンは中華料理ではないのか?」というご指摘はごもっとも。ただ、麺類としての由来は同じでも、日本で独自に進化したのが「ラーメン」だ。今では「中華そば」という呼び方すら違和感を抱く。牛丼については説明も不要だろう。

外食産業でも日中逆転へ

 この日本が誇る大衆料理にも変革の波は押し寄せている。成熟した日本市場にとどまっていても成長は期待できない。これは自動車やエレクトロニクスといった製造業とも通じる日本の構造問題である。ならば海外、とりわけ中国市場に目が向くのも自然な流れだ。

 中国の外食産業の市場規模は今や20兆円余りにも達し、年平均で18%という高成長を続けている。ちなみに日本の外食産業は約25兆円で、ここ数年は微増・微減を繰り返している(外食産業総合調査研究センター調べ)。GDP(国内総生産)同様に、外食産業でも日中逆転は時間の問題だろう。

 拡大する中国外食産業の中でも、とりわけ有望なのはファストフード分野だ。若者を中心に生活スタイルの西洋化は急速に進んでいる。

 米国発のマクドナルド(以下マック)やケンタッキーフライドチキン(KFC)に対して、日本のファストフードたるラーメンや牛丼がどう戦っていくか。「速い・安い・うまい」という観点なら、日本勢にも十分に勝機があるはずだ。

日本発のラーメン店チェーンとして最も店舗数が多い「味千ラーメン」。北京市内の店舗にて(撮影:坂田 亮太郎、以下同)
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 日本で数多あるラーメン店の中でも、中国で最も存在感を示しているのは熊本ラーメンをチェーン展開している「味千ラーメン」だ。同社の躍進ぶりは既に「日経ビジネス・オンライン」で記事になっている。

 日経ビジネスでは創刊40周年を記念したシンポジウム「アジア会議2009」を11月11日に開催します。当日は味千ラーメンのチェーン本部である重光産業の重光克昭社長と、中国パートナー企業である味千中国の潘慰CEO(最高経営責任者)の講演があります。インタビュー記事はこちら


 一方、“ミスター牛丼”こと「吉野家」も中国で攻勢を強めている。吉野家ホールディングスの中で主にアジア事業を担当する吉野家インターナショナルによると、現在中国大陸に180店舗、香港に44店舗、そして台湾に55店舗を展開している。

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著者プロフィール
坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経BP社北京支局長。入社してから6年間はバイオテクノロジーの専門誌「日経バイオテク」で記者として修行、2004年に「日経ビジネス」に異動、以来、主に製造業を中心に取材活動を続けた。2009年から北京支局に赴任し現在に至る。趣味は上手とは言い難いがバドミントン。あと酒税の安い中国はビール好きには天国です。


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