コネチカットの庭から見た日本
このコラムについて
著者のブロートン氏は、宣教師の父とミャンマー人の母を持ち、英国の工業町、ノーサンプトンで育ちました。オックスフォード大学でギリシャ文学を専攻した後、ジャーナリストとしてのキャリアをスタート。デーリーテレグラフの記者としてニューヨーク特派員時代に9・11を取材し、その功績を認められて31歳という若さでパリ支局長を務めた実力の持ち主です。10年間のジャーナリスト生活を経て「自分の収入や時間を自らコントロールできるようになりたくて、ビジネスを学ぼう」(『ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場』より)と思い、2006年ハーバードビジネススクールでMBAを取得。しかし、卒業後に著者が選んだ道は、高額の報酬が得られる企業に勤めることではなく、コネチカット州に妻と子どもと暮らし、庭にある書斎で執筆活動をすることでした。日本、そして世界のさまざまな出来事について、独特の批判的視点でコラムを書いていきます。
記事一覧
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2010年11月15日
サンデル教授の「正義」論が世界中で受けている理由
自分の報酬を30分割すれば29人の職を維持することができるとしたら?
ハーバード大学教授で、世界的ベストセラー『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』の著者でもあるマイケル・サンデルは、今こそ倫理に基づいた自我に再び立ち返る時であると論じている。...
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2010年9月17日
効率良く知識を得ることで我々は賢くなっているのだろうか
急速に伸びる電子書籍、本との共存は可能
この数週間、私は飛行機で移動したり、米国や欧州のさまざまな空港で待機したりして、多くの時間を過ごしているのだが、これをチャンスとばかりに、最近人々がどのように活字に接しているのかを観察している。
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2010年7月6日
日本という国に首相は必要なのか?
起業を促すあらゆる環境作りに政治は貢献できるはず
1年ごとに社長が変わる企業を想像してほしい。監督が毎シーズン代わる野球チームでもいい。そんな企業に投資したいと思えるだろうか? あるいは、そんな野球チームが勝てると思えるだろうか? 「トップという存在...
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2010年6月11日
モロッコのじゅうたん商人とアップルに共通する売る極意
iPad(アイパッド)はおろかiPod(アイポッド)やiPhone(アイフォーン)も存在しなかった10年前、米アップルは、倒産寸前の状態から立ち直ろうとする中で、小売業に進出するという驚くべき決断をし...
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2010年5月11日
都会人はなぜ走りたがるのだろう
ニューヨークを裸足で走る“原始人”と『BORN TO RUN』
ニューヨークのマンハッタン島南端付近とブルックリンを結ぶブルックリン橋あたりで、最近おかしな現象が起きている。深夜にこの近辺を散歩すると、いくら寒い時期であっても、上半身裸で、裸足で走っているひげ面の...
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2010年3月29日
ネットでよみがえった中世的「むら」消費
「草食男子」と「森ガール」が買い物に魅力を感じないワケ
数年前、ブータンのジグメ・ティンレイ首相は、ブータンにとっての進歩の意味について語る講演でニューヨークを訪れた。国民総生産(GDP)や経済成長などの一般的な数値にとらわれるのではなく、ブータンは「国民...
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2010年2月24日
世界的な歴史本ブームの背景とは
危機のギリシャでは“哲学マンガ”がベストセラー
現在、日本では歴史ブームだと聞いているが、それは何を意味するのだろう。読者の皆さんも考えたことがあるかもしれない。歴史ブームは日本に限ったことではない。今回は欧米の最近の歴史回帰の傾向について話してみ...
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2010年1月6日
家庭菜園ブームは米国経済復活の瑞兆
“スーパー・アントレプレナー”へと進化する起業家
新聞によると、ドン・バンクスはここ1年、今までになかったほど多くの家庭菜園用フェンスの注文を受けたという。バンクスは言っていなかったが、米国でこのように急激な家庭菜園が生まれたのにはいくつかの理由があ...
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2009年12月2日
それは企業に頼って生きるより危険なのか?
成功の絶頂でキャリアを手放せるかどうかが人生を分ける
どのような代償を払っても、常に成長し続け、富を創り上げることが大切なのだろうか。また、安定性や秩序を保ったまま、伝統を守り続けることはできるのだろうか。この質問はなにも政府や企業だけに向けられたもので...
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2009年11月4日
日本でドラッカー人気が衰えない理由
官僚制を擁護した米国では忘れられた学者の魅力
この夏、私は東京の書店のビジネスコーナーを見て回って、ピーター・ドラッカー用に割かれた書棚スペースの量に驚いた。米国あるいは欧州では、ドラッカーの書籍を見つけるのに相当苦労するからである。
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