10月26日、いよいよ国会が始まり、11月1日からは予算委員会に入った。新政権下、国会での論戦を楽しみにしていたが、政党としての代表質問の機会を拒否されたのが、みんなの党だ。
「『みんなの党』って案外いいんじゃない?」で紹介したみんなの党は、衆議院選挙で300万票超を得て、5議席を獲得した。獲得票は社民党と同数である。
5人揃ったことで政党として正式に認知され、議場に乗り込んだ…のであるが、見せ場を奪われた。対して、同票数獲得の社民党は国民新党とともに与党に入ったため、党首である福島瑞穂内閣府特命担当大臣(消費者および食品安全・少子化対策・男女共同参画担当)は、議場内で政府4番目の位置に鎮座している。
みんなの党は、いまや「小泉構造改革路線」を継承する唯一の政党である。皆が忘れた振りをしている構造改革であるが、一部国民には絶大な人気がある。党の代表、渡辺喜美氏を訪ねてきた。
え、渡辺先生、あの記事を読んでいなかったのですか?
―― 渡辺先生、お初にお目にかかります。選挙公示日前日に日経ビジネスオンラインでみんなの党のマニフェストについて書いた吉田鈴香です。
渡辺 なんじゃそれ。知らんぞ。
―― え? 先生、日経ビジネスオンラインと言うウェブ版のメディアで、「すべての政党のマニフェストを比べてみんなの党が一番良かった」と書いたのです。ご存じなかったのですか?
渡辺 ちょっと待てよ、そういえば、ずいぶんいろんな人から「日経ビジネス読みましたよ」と言われてな、(週刊誌の『日経ビジネス』を)買ってきて隅々まで読んだんだよ。始めからず〜っと読んでいって、でも何もなかった。
最後のページに堺屋太一さんのコラムがあるから、あの方はわれわれのシンパだから書いてくださったかと思って、気を取り直して読んだんだ。だけどそこにもなかった。行間を読めば分かるかな、とか、ページを透かしたりもした。だけどない。変だなあと思っていた。
―― 書いたのは私です。「みんなの党って案外いいんじゃない?」というタイトルです。
渡辺 それだ! そうか、オンラインのほうか。書いたのは君かぁ。これで謎が氷解した。
―― テレビのニュースで、みんなの党が議員立法で公務員改革法案を提出すると報じていましたが、みんなの党はやはり、公務員制度改革を最大のテーマに掲げていらっしゃいますか?
「霞が関改革」推進関連法案を早速提出
渡辺 「霞が関改革」推進関連法案という法案です。政界大改革なんだが、民主党が国会改革だけは出すといっている。霞が関改革は一番初めに着手すべきことだから、本当はこの臨時国会でやる必要があるんですよ。
行政刷新会議のどたばた見ても分かるように、党機関なのか、政府なのか不透明なんです。現行法の国会法では、国会議員は政務スタッフを兼職することが禁止されているから、政府のチームになれないんですよ。
そこで国会で仕分け人チームを開くことでお茶を濁している。そんなのは、この「霞が関改革法」に国会法の改正も含めて入れておけばいい話で、これを真っ先にやらないから、どたばたが鳩山政権で絶えないんですよ。
―― 構造的改革に着手せずに、目先をいじっているからこうなるということですね。
渡辺 そうです。官僚主導から政治主導に転換する肝は、官邸主導です。内閣主導です。だから、内閣に「政策、人、カネ」の3点セットを集める必要があるんです。
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1958年生まれ、法政大学大学院修士課程修了。スウェーデン国防軍国際センター民軍協力コース修了。広告代理店、出版社勤務を経てフリージャーナリストとして独立。1989年より国際協力の取材を始め、現在では世界の紛争地に赴くかたわら、発展途上国の開発・援助政策、コミュニケーション戦略を作成する。主な著書に『アマチュアはイラクに入るな』(亜紀書房)、『紛争から平和構築へ』(論創社、共著)など。ウェブサイト「







