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菓子メーカー、世界的な業界再編へ

英キャドバリー争奪戦がヒートアップ

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2009年11月30日(月)

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Mark Scott (BusinessWeek誌、ロンドン支局記者)
米国時間2009年11月23日更新 「Why the Cadbury Deal Matters

 ハロウィーンで残った菓子を奪い合う子供たちのように、世界の食品大手による英製菓大手キャドバリー(CBRY.L)の争奪戦が過熱している(BusinessWeek.comの記事を参照:2009年11月18日「Cadbury Bid May Be Sticky Business for Hershey」)。

 現在、米食品大手クラフト・フーズ(KFT)、米製菓大手ハーシー(HSY)、伊チョコレート大手フェレロ、さらにスイスの食品大手ネスレ(NESN.BE)までもが、世界第2位の製菓会社キャドバリー買収の有力候補に挙がっている。各社とも、業界再編が急速に進む世界の製菓市場で確固たる地位を確保しようと躍起になる中、こうした動きが出てくるのも不思議ではない。

 買収の成否は各社の命運を左右する。英系市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、世界の製菓業界は大手数社の寡占状態となっている。米製菓大手マーズ(本社:バージニア州マクリーン)は昨年、米チューインガム大手ウィリアム・リグレー・ジュニアを230億ドル(約2兆円)で買収し、世界最大の製菓会社となった。次いで、キャドバリーが2位、ネスレが3位、クラフトが4位。さらにハーシーと非公開企業のフェレロで業界の6強が揃う。

 キャドバリーのチョコレートやガムなどの事業を獲得できれば、買収した企業はすぐさま製菓業界で世界一の座につき、特に新興国では優位に立てる。キャドバリーのお膝元である、市場規模が大きく収益性も高いが低成長という英国市場での圧倒的シェアを手に入れられるだけでなく、インドなど、旺盛な菓子需要によって2ケタ成長を続ける新興市場での足場を一気に強化できる。

キャドバリーをめぐる激しい争奪戦

 ユーロモニターのアナリスト、イルディコ・サライ氏(ロンドン在勤)は、「キャドバリー買収は自衛手段の一環。大手各社は業界再編の波に取り残されたくないため、様々な選択肢を検討している」と語る。

 今のところ、唯一、キャドバリーに正式な買収提案を行っているクラフトが、依然として買収の最有力候補だ(BusinessWeek.comの記事を参照:2009年9月7日「Cadbury Rejects $16 Billion Kraft Bid」)。11月9日、クラフトはキャドバリーの企業価値を165億ドル(約1兆4400億円)と評価し、現金と株式交換による買収を提案したが、キャドバリーは提示額が「著しく不十分」としてこの提案を拒否。11月23日には、キャドバリー株主の支持を得るため、クラフトが提示額を引き上げるとの噂が飛び交った。

 買収でクラフトの財務状況が悪化するとの懸念もあるが(BusinessWeek.comの記事を参照:2009年9月14日「Kraft's Risky Play for Cadbury」)、キャドバリーの獲得により、クラフトは既にチョコレート事業で確固たる基盤を持つライバルのネスレに対抗できる。

 クラフトが発表した第3四半期の売上高は、前年同期比5.7%減の98億ドル(約8600億円)だった。売り上げが伸び悩むクラフトにとって、キャドバリー買収のメリットは大きい。キャドバリーの新興市場での売上高成長率は、昨年実績(現時点で入手可能な最新データ)で16.1%と急成長している。一方、キャドバリーの欧米市場での売上高成長率は、5.2%にとどまる。

 英証券会社チャールズ・スタンレー(CAY.L、本社:ロンドン)の個人顧客向けリサーチ担当ディレクター、ジェレミー・バトストーン=カー氏は、「クラフトがキャドバリー買収の最有力候補である状況に変わりはない」と語る。

先行するクラフト、追い上げる他社

 キャドバリー争奪戦ではクラフトが一歩先んじている様相だが、他社も追い上げを図っている。

 チョコレート菓子「キンダー」やチョコレートスプレッド「ヌテラ」、ミント菓子「チックタック」などの製品ブランドを持つフェレロは、キャドバリー買収に関心を示しており、ハーシーと共同で買収に乗り出す可能性がある。ユーロモニターのサライ氏によれば、フェレロは欧州大陸で強い基盤を持っており、最近進出したロシアでも4.3%の市場シェアを占めているという。

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