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中国公務員「40%以上がメタボ」はなぜか

「公務員健康白書」が映し出す激務、食務?

2009年12月4日(金)

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 2009年11月24日、『2009年公職人員健康白皮書.』(“白皮書”=「白書」)が発表された。

 この白書は中国医師協会、中国医院協会、北京市健康保障協会、“人民網(人民ネット)”、“慈銘体検集団(慈銘健康診断グループ)”の5団体が共同で発行している「2009年都市健康状況調査」の報告書シリーズの1つとして発行されたものである。

 中国語の辞書によれば、“公職人員”とは「政府機関および公共の企業や事業組織に所属する職員を指す」とある。日本語では大雑把に「公務員」と考えてよいと思う。従って、今回発表されたのは『2009年公務員健康白書』である。

痔疾24%、慢性腸炎20%、脂肪肝20%

 白書の実物は筆者も見ていないが、メディアで報じられた白書の内容を総合すると、その概要は次の通りである。

 “慈銘体検集団”が提供したサンプルデータによれば、中国の公務員に占める「標準体重超過」或いは「肥満」の比率は40.7%で、脂肪肝と“三高症”<高血圧、高血糖(糖尿病)、高脂血症>の罹患率は一般の頭脳労働者に比べてそれぞれ4.4%と3.2%高かった。

 公務員によく見られる慢性疾患とその罹患率は以下の通り。頚椎疾患34%、咽喉炎28%、痔疾24%、慢性腸炎20%、脂肪肝20%。

 目を引くのは、公務員の4人に1人が痔を患っていることで、この比率は調査を受けたその他のグループに比べて9.5%も高い。

 この点について専門家は、公務員の58%が毎日5~8時間もの長時間、座って執務しているという職業的特性によるところが大きいと述べている。また、長期間にわたって机に向かっているので、身体を鍛える機会も少ない。

 心の健康面については多項目の選択肢の中から自分の状況に当てはまるものを選んでもらう形で調査が行われた。上位3者はすべて「マイナスの感覚」。1位が疲労感で49%、2位が単調感で46%、3位が焦燥感で38%であった。

 これに対する「プラスの感覚」は、満足感28%、充実感26%、快楽感25%という結果であった。だが、ほぼ半数の公務員が毎日疲労感を覚えているなど、マイナスの感覚がプラスの感覚を大きく引き離している。

健康診断の結果は「異常率が98.5%」

 公務員の中で法定休日にまともに休みを取ることの出来る人は少なく、北京、上海、広州といった大都市の公務員ほど休みが少なく、ストレスが大きい。調査結果によれば、公務員のストレスが最大の都市は北京であり、広州、上海、深圳がこれに続く。

 データによれば、年令、性別、職務の違いにより、公務員の健康診断の結果は明確な差異が現れている。最も顕著なのは等級が高ければ高いほど健康状況が悪いことで、職場を指導する公務員の健康診断結果は異常率が98.5%もの高さに達している。

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「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

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「中国公務員「40%以上がメタボ」はなぜか」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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