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仏プジョー、三菱自との提携強化に乗り出すワケ

最も得をするのは三菱グループ企業か

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2009年12月9日(水)

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Ian Rowley (BusinessWeek誌、東京支局特派員)
David Welch (BusinessWeek誌、デトロイト支局長)
Carol Matlack (BusinessWeek誌、パリ支局長)
米国時間2009年12月3日更新 「A Peugeot and Mitsubishi Deal: Why?

 仏自動車大手ルノー(RENA.PA)が日産自動車(NSANY)を傘下に収め、自動車業界に衝撃を与えてから約10年、もう1つの日仏連合誕生の可能性が浮上してきた。欧州第2位の仏自動車大手プジョー・シトロエン・グループ(PSA)が、三菱自動車の経営権を握ることを検討しているのだ。

 12月3日付の日本経済新聞の報道によると、PSAは経営難の三菱自に最大3000億円を出資し、議決権の3〜5割を取得する案を検討。資本提携の一環として、三菱自がPSAの株式を取得する可能性もあるという。2008年の世界販売台数は、両社を合わせると445万台に達し、この提携案が合意に達すれば、世界6位の自動車メーカー連合が誕生することになる。

 両社は、さらに大胆な提携案も考えている。PSAに近い情報筋がBusinessWeekに匿名を条件に語ったところによると、PSAは三菱自の株式53%の取得を検討しているという。資本提携の報道に伴う株価急騰(3日の終値が前日比13.4%高)以前の三菱自の株価水準では、出資額は約38億ドル(約3400億円)になる計算だ。その後、三菱自がPSA株18%を取得する計画だという。

 同情報筋によれば、PSAの弁護士は現在、三菱自の評価を行っており、来月には、フィリップ・バランCEO(最高経営責任者)が臨時取締役会を招集し、資本提携案の検討に入る予定だという。資本提携に踏み切るか否かは、早ければ1月にも決まる見通しだ。「資本提携に向けての動きが活発化している。突発的な事態が起きない限り、提携は実現するだろう」(同情報筋)。

 三菱自は、これらの報道についてはコメントを避けつつも、「既存の関係を強化するあらゆる可能性を視野に入れている」としている。一方のPSAは、三菱自との戦略的な提携関係を模索中と述べている。

 三菱自の株価は同日、時間内取引で一時22%まで上昇し、前日比13.45%高の135円で取引を終えた。PSAの株価は、報道を受けて4.2%上昇した。

独立性維持と提携による相乗効果

 PSAにとって、三菱自を傘下に収めることは大きな賭けだ。

 この提携案が実現すれば、海外自動車メーカーが三菱自の大株主となるのは、3度目のこととなる。1970年代、米クライスラーは15%の株式を取得し、1980年代には持ち株比率を20%超まで引き上げたが、1993年までに全株を売却した。

 最近では、2000〜01年に、独ダイムラー・クライスラー(現ダイムラー)が24億ドル(約2200億円)で三菱自株37%を取得し筆頭株主となった。だが、リコール隠し問題や企業風土の違いなどに翻弄され、この提携は失敗に終わった(BusinessWeek.comの記事を参照:2005年11月11日「Auf Wiedersehen, Mitsubishi」)。ダイムラーは2005年までに保有する三菱自株をすべて売却したが、出資額の半分も回収できなかった。

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