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光明が差す米国のガン対策

喫煙率低下や早期発見、治療技術の向上で死亡率低下

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2009年12月12日(土)

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Catherine Arnst (BusinessWeek誌シニアライター、ニューヨーク)
米国時間2009年12月7日更新 「Steady Drop in Cancer Deaths Gives Experts Hope

 12月7日に発表された米国のガンに関する最新調査で、過去6年間に、米国内でのガンの死亡率と罹患率が小幅ながら着実に低下している事実が明らかになった。注目すべき改善点は、肺ガン、大腸ガン、前立腺ガン、乳ガンという死亡者数が最も多い4大ガンで、死亡率の低下が見られたことだ。

 専門家らは、この改善の理由として、喫煙率の低下、検診技術の向上と早期発見、さらに治療技術の向上、特に患者のガンの種類に応じた治療技術の向上を挙げている。

 1999~2006年のガン全体の罹患率は平均で年率1%近く減少。また、ガンの死亡率も、2001~2006年の年率で1.6%減少した。

 だが、専門家らは、米国民の肥満問題が深刻化しているため、今後再びガンの罹患率と死亡率が増加する可能性を指摘している。脂肪細胞が腫瘍の発生・増殖を促すことから、現在、ガン発症の約3分の1は、肥満が関与していると見られている。

 米ダナ・ファーバー・ガン研究所(DFCI、ボストン)所長のエドワード・J・ベンツ医師は、「肥満の増加は重大な懸念材料で、ガンの罹患率と死亡率の低下という極めて好ましい状況が、再び悪化の方向に転じかねない。まだ確証はないが、肥満が喫煙を抜いて、ガンの最大の原因となることも十分あり得る」と語る。

 現在、米国では、ガンは心臓病に次ぐ2番目の死亡原因となっている。今年、推計56万2340人の米国民がガンで命を落とし、死亡者数の4分の1近くを占める見通しだ。

 米国立ガン研究所(NCI)と米疾病対策センター(CDC)、米国ガン協会(ACS)、北米ガン登録協会(NAACCR)の協力で実施されたこの調査では、ガンの死亡率と罹患率は6年の調査期間内で改善が見られたが、目覚ましい成果とは言えない。毎年発表されているこの米国の調査で、ガンの死亡率は過去5年間、毎年小幅で下がり続けていたが、罹患率が継続して低下したのは、2008年以降の2年間に過ぎない。

 ガン対策の実態は厳しく、年率わずか1%台程度の成果でも喜ぶべき状況であり、今回の死亡率と罹患率の低下は、「上出来」と見ていい水準だ。実際、過去何十年もの間、ガンの治療や検診、予防対策は事態改善に明確な効果を発揮してこなかったが、これがついに着実な成果となって現れたものであり、ガンの死亡率と罹患率が継続して下がったことは、ガン対策の専門家にとって朗報と言える。

 米M・D・アンダーソン・ガンセンター(ヒューストン)のレイモンド・デュボイス医師は、「まだまだ課題は山積みだが、先行きには期待を抱いている。この傾向がさらに数年間続けば、成果が本物だと確信できる」と語る。

50歳未満の女性への乳ガン検診の是非

 ガンの死亡率低下の主な要因の1つが早期発見であることは確かだが、専門家らは、米国予防医療専門委員会(USPSTF)が11月16日に出した勧告(=50歳未満で乳ガンのリスクが低い女性は、毎年定期的にマンモグラフィー(乳房X線検査)を受ける必要はないと指摘)について、この調査結果と対立するものではないと説明する。

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