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公共投資が増えれば、ニンニク相場が上がる

綱渡りの8%成長~官需バブルの次に来るものは

2009年12月21日(月)

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 「1~9月のGDP成長率は7.9%。これを要因分解すれば、政府部門が7%、民間部門が4%、海外部門(貿易収支)がマイナス約3%だ」と中国のある官庁エコノミストは解説してくれた。

 政府の財政支出がなければ「ほぼゼロ成長」というわけだ。11月の工業生産は前年比で19%も伸びた。前年同月の落ち込みが大きかったことにもよるが、これで、GDPは通年で8%成長という目標達成は確実になったようだ。

インフラ投資にけん引され爆発的に売れる自動車

 中国経済を見ると、官需の恩恵を受けた「光」の部分と、そうでない「影」とのコントラストが異様に大きいことに気がつく。

 まず、「光」の部分。典型的なのは自動車の販売台数だ。

 今年は1000万台を軽く超え、1300万台までいくだろうというのが大方の予測。とくに乗用車の売れ行きは爆発的と言える勢いだ。「納車まで2~3カ月待たされる場合もあります。早く車を手に入れたい人は、プレミアムまで払って買おうとします」と日系自動車メーカーの販売担当の幹部は言う。

 プレミアムは平均2万元(1元=約13円)に上るそうだ。価格政策上好ましくないとして、メーカー側は、ディーラーに対する指導を強化しているが、効き目はあまりないという。

 自動車販売は、排気量1600cc以下の乗用車に対する減税措置により、拡大に拍車がかかったといわれる。しかし、それだけではない。多くのインフラ投資が前倒しで実施されたためだともいわれる。

 冒頭の官庁エコノミストはこう言う。

 「地下鉄や高速道路の建設が猛烈な勢いで進んでいる。また200近い地方都市で地下鉄の建設が始まっている。交通インフラが整備されることにより、郊外の住宅建設に拍車がかかっている。その多くが政府による中所得者向けのアパートだ」

 「彼らは、交通インフラが完成したときの値上がりを見越して、郊外のアパートを争って購入している。しかし、公共輸送機関がそれに追いつかないので、どうしても車が必要になる。これが車の需要爆発につながっている」

 もちろん、以前、本コラムでも指摘したように、“贈答需要”もある。新居への入居祝いに車1台ということは相変わらず行われている。

富裕層の海外濫費

 富裕層の消費もすごい。典型的なのは、海外旅行での消費額だ。

 メガバンクの北京駐在員によれば、日本でのキャッシュカードに相当する銀聯(ぎんれん)カードは5年前から日本でも使えるようになった。

 初年度の使用金額はわずか7億円だった。しかし、今年は、これが450億円まで増えると見られる。来年は600億円に達するという。

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