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雪は降る、リスクは積もる

“辛勝”の日本企業に忍び寄る現地暴走の懸念

2010年1月12日(火)

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 年明け早々、北京は30年ぶりとも言われる大寒波に見舞われた。1951年からの観測史上、初となる20センチ近い積雪となった。

 1月3日は、駐在員の多くが年末年始の休暇を終え、北京に戻る日であるが、飛行機の遅れやキャンセルで戻るに戻れなかった人たちも少なくなかった。マイナス5~6度程度には慣れていても、マイナス16~18度となると話は別だ。

大雪に見舞われた北京市内

記録破りの豪雪、寒波の中、ほくそ笑む

 正直、仕事どころではない。1月4日は小中学校も休校となった。自動車通勤の社員は、スリップによる事故が怖く、欠勤が相次いだ。スノータイヤを常備しているドライバーなどほんの一握りだから、スリップ事故も頻発した。それがノロノロ運転による渋滞に拍車をかけた。

 瑞雪兆豊年――。つまり、大雪の年は作物の実りが良い、ということわざがあるが、大寒波の真っただ中では、物流への影響や、農産物価格の上昇が懸念され、慰めにもならない。

 しかし、北京に本社を置く日系企業の幹部は、意外にのんびりしている。「決算は12月ですし、2月からは実質、春節(旧正月)の休みに入ります。だから、1月は前年の後始末みたいな月なんです」と話すのは、ある機械メーカーの営業部長である。

 それもそのはずだ。昨年後半からの中国経済の回復ぶりは目覚ましいものだった。

 建設需要などには、10月来息切れの傾向が見え隠れするものの、乗用車、家電といった耐久消費財に対する需要は、昨年前半の落ち込みを補って余りあるものだったという。

 「実は、12月には出荷調整をしました」とこの営業部長は打ち明ける。

 政府や国有企業の場合、当該年の予算を消化するために、11月頃から駆け込みで入札をするところが少なくない。需要も盛り上がるわけだ。しかし、日系企業の場合、年間の売り上げと利益が予算化されている。現地責任者の評価も、この予算を達成したかどうかで決まる。

予算をめぐる本社との駆け引き

 彼らは1~3月の売り上げが春節などの影響で大きく落ち込むことを知っているので、12月の出荷をわざと遅らせるのだ。これにより翌月の売上目標をなんとか達成しようとする。

 それと同時に、12月の売り上げを抑えることで、「ぎりぎり予算を達成した」というアリバイを作る。売上実績が予算を大きく超えたということにでもなれば、翌年の売上目標は、さらにその実績に上積みされるからだ。

コメント2件コメント/レビュー

>中国の現地から上がってくる業務報告は、まるで大本営発表みたいなものです。嚇嚇(かっかく)たる戦果報告ばかり。明日にでも売り上げが倍増するようなことばかり書いてある▼私の会社や知り合いの会社では逆ですね。中国はいち早く危機を脱してこれからも延び続ける市場だからと、本社で勝手に数字を作ることもあれば堅実な数字を出しても上乗せされて修正されることもあります。前年比30%アップ50%アップが前提なんてありえませんよ。(2010/01/12)

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>中国の現地から上がってくる業務報告は、まるで大本営発表みたいなものです。嚇嚇(かっかく)たる戦果報告ばかり。明日にでも売り上げが倍増するようなことばかり書いてある▼私の会社や知り合いの会社では逆ですね。中国はいち早く危機を脱してこれからも延び続ける市場だからと、本社で勝手に数字を作ることもあれば堅実な数字を出しても上乗せされて修正されることもあります。前年比30%アップ50%アップが前提なんてありえませんよ。(2010/01/12)

言うはやすく、行いがたし。現地経験の豊富な本社幹部が管理と支援してくれない限り無理でしょう。最悪のケースは本社が承知の上で見て視ぬふりをすることでした。なにがコンプライアンスか、JSOXかと思います。(2010/01/12)

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