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エアコンの色は白でなければならないのか?

決めつける発想が「ボリュームゾーン」を遠ざける

2010年1月19日(火)

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 新年早々、新たな中国ブームが起きる予感がする。

 元日の主要紙の社説は、「中国」が1つの共通キーワードとなっていた。年頭挨拶に関する新聞報道を見る限り、2010年の経営方針として中国市場の開拓を強調した企業経営者が例年以上に多い。

 2009年夏頃から、日本企業の対中直接投資は既に好転し始めていたが、ここに来て、「点」から「面」へと一気に広がる勢いをみせている。最近は素材などの高機能、高付加価値業種から、住宅建設や外食などの内向き業種まで、中国の消費者の懐に入り込んだ進出事例が増えている。

 中国だけでなく、新興国の中間所得層の需要を取り込む、いわゆる「ボリュームゾーン」に対する期待も急速に高まっている。当然、この「ボリュームゾーン」を巡る内外企業の争奪戦が激化すると予想されるが、縮み志向から前向きな挑戦姿勢への転換は新年に相応しい明るい話だ。

中国ではワインレッド、ゴールド…

 一方、「ボリュームゾーン」戦略を成功させるには、新興国の所得水準のみならず、現地の消費者のニーズに合った製品開発も必要である。

 例えば、日本ではエアコンの色といえば白が常識だが、中国のエアコンメーカーの展示室を見学した際、ワインレッド、ブラック、ゴールドなどの色が目立ち、白がむしろ少数派であったことが印象深かった。

 派手好きという国民性もあるが、「埃が目立たないから」という意外にもシンプルな理由があるようだ。

 日本人は清潔感を演出しやすい白が好き。だから、きっと中国人も白が好きだろう――。こういう連想で中国市場を開拓してきた日本企業は、今後、赤いエアコンや洗濯機も製造しなければならなくなる。

 そうすると、先進国では当たり前のように使われてきた「白物家電」という固定概念を変える必要もあるかもしれない。

沈没から救世主への大逆転を予測できなかった

 残念ながら、中国の政治や経済を分析する際、「エアコンの色が白でなければならない」タイプの固定概念を抱いている専門家は依然多い。

 過去までさかのぼる必要はないが、今回のグローバル金融・経済危機が起きた後も、中国景気に対する専門家たちの判断を振り返ると、改めてこの固定概念の根の深さを痛感した。

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「エアコンの色は白でなければならないのか?」の著者

肖 敏捷

肖 敏捷(しょう・びんしょう)

エコノミスト

フリーのエコノミストとして原稿執筆や講演会などの活動をしている。テレビ東京の「モーニング・サテライト」のコメンテーターを担当中。2010年の日経ヴェリタス人気エコノミスト・ランキング5位。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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