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反腐敗闘争が始まった!

政府機関と企業との関係構築がますます難しくなる

2010年1月25日(月)

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 「いやあ、これはややこしいことになりますよ」。政府高官に近い筋の友人は、困惑の表情を隠せない。

巨悪を許すな!

 共産党中央規律委員会の総会が1月13日に閉会した。これにあたり、規律委員会の書記である賀国強中央政治局常務委員の総括報告が発表された。

 「党員や官僚の腐敗撲滅」というのは、2007年の共産党全国代表大会のときに党の機関決定として採択されている。今回の総括報告は、この基本路線を再確認したものだが、その実施方法にまで立ち入っているのが特徴だ。

 まず、総括報告のタイトルだが、「深入推進反腐敗闘争」となっている。上っ面の取り締まりではなく、より深いところまで反腐敗闘争を進めようというのだ。つまり、トカゲのしっぽ切りではなく、その背後にいる「巨悪」まで暴きだそうというのである。

 次に、共産党の幹部に関する個人情報の公開がより広範かつ徹底的なものとなった。

 どのような住居に住んでいるか、投資行為をおこなっているかどうか。子女を海外留学させているか、もしそうである場合、配偶者もそれに同行しているかどうか、といったことまで申告しなければならなくなった。

個人情報を暴き出す

 不動産や株の投資をやっていたり、子弟を配偶者ともども海外に出していることがわかれば、当然、そのためのお金はどこから出たのか追及される。

 さらに、党幹部の、人生観、価値観、権力についての考え方、利益に関する姿勢といった思想信条に関わる調査も行われることになり、この結果は胡錦濤国家主席に報告される。

 これらを担保するために「共産党幹部の個人情報に関する報告の規定」や試行段階にある「中国共産党党内監督条例」や「中国共産党巡視工作条例」の一層の厳格な実施が求められるようになった。

 それだけではない、腐敗行為を早期に把握するための密告も奨励されている。

 今回の報告の伏線となっているのが、昨年12月に共産党の党校で配布された学習文書だ。この中で「黒社会は、『深水区』(権力の奥深いところ)まで浸透している。そして、黒社会に対する『保護の傘』がある限り、いかにそれを打倒しようとしても、日ならずして、彼らは捲土重来を期するものだ」と言い、そして、「重慶市の腐敗撲滅と黒社会との戦いを全国のモデルにしよう」と結んでいる。

権力闘争も背景にある?

 「言わなくてもお分かりになると思います。ややこしいことになる、というのは、そういう意味です」と友人は言う。

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