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「毒ミルク」と同列扱い「トヨタのリコール」

中国紙の“説教記事”で考えさせられた品質問題

2010年2月18日(木)

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 トヨタ自動車の大量リコール(製品の回収・無償修理)問題は、中国でも連日メディアを騒がせている。豊田章男社長が記者会見で頭を下げた姿は、中国中央テレビ(CCTV)や新聞各紙でも大きく扱われた。

 一連の報道でよく引用されているのが、中国市場でリコールの件数や台数が最も多い自動車メーカーがトヨタであるということ。そのことを初めて聞いた時、にわかには信じられなかった。

 最近は品質が高まってきたとは言え、中国地場メーカーよりも日本を代表するトヨタのクルマの方が、欠陥が多いとはどうしても解せなかったからだ。

2004年以降、134万台もリコール

 ここ数年、リコールが相次いでいるが、トヨタ車の品質の高さは世界でも折り紙付きだったはずだ。トヨタ生産方式は世界中の企業にとってお手本にすべき対象であり、元はトヨタの社内用語であった「カイゼン(改善活動)」や「ゲンバ(現場)」などは国際的にも認知される経済用語となっている。

 調べてみるとトヨタのリコールが中国で最多であるのは事実だった。トヨタは中国で販売台数が一番多いわけでもないのに、リコールの件数も対象となる台数もダントツで多い。

リコールや不具合情報を提供する「中国汽車召回網」のサイト。オーナーからの情報提供も募集する
画像のクリックで拡大表示

 中国でリコール・不具合情報を提供している「中国汽車召回網」で調べてみると、情報を入手できる2004年以降だけでもトヨタは26件、134万1571台もリコールしている(2010年2月12日までの集計値、リコールに関しては以下同)。

 数字は合弁会社である天津一汽トヨタと広汽トヨタ(旧広州トヨタ)、さらには「LEXUS(レクサス)」ブランドも含まれる。

中国地場メーカーのリコールが極端に少ない“ワケ”

 この数がどれだけ多いかは、競合他社と比べてみるとよく分かる。中国で圧倒的なシェアを誇る独フォルクスワーゲン(VW)は、合弁会社の一汽VWと上海VWを合計してもリコール件数は11件、対象台数は21万4622台となっている。

 ざっと見積もっても、トヨタはVWの半分以下のシェアしかないにもかかわらず、リコール件数は2.3倍となっている。リコール台数は6.3倍もあるから、単純に計算するとリコール発生率がVWより10倍以上も高いということだ。

 台数が多くなっているのは、「カムリ」や「カローラ」と言った売れ筋の車種でリコールが相次いでいるという要因もある。それにしてもトヨタの突出ぶりは目を見張る。

 では中国地場メーカーのリコールはどうなっているか。外資企業と合弁会社を構成していない自主開発メーカーの中で、2009年に30万台以上の乗用車を販売した大手3社についてトヨタと同じ期間でリコール状況を調べてみた。

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「坂田亮太郎のチャイナ★スナップ」のバックナンバー

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「「毒ミルク」と同列扱い「トヨタのリコール」」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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