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番外編その3 40歳以上で恋愛経験「一度きり」以下が5割以上

いまどきの「中国婚恋状況」

2010年2月24日(水)

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 「セイントセイヤが大活躍」する大手婚恋サイト。その一つ「百合網」(網はネット)が2010年1月9日、「2009年中国婚恋状況調査報告」なるものを公表した。協力したのは国家機関である全国婦女聯合会中国婚姻家庭研究所と中国社会工作協会婚姻紹介業委員会で、約1年間をかけた大規模な調査だ。

遠藤誉の新刊が
当サイト連載をベースに登場!

 中国は、「共産党が支配する社会主義国家」がこの地球から消えていくのを防ぐため、個人による金儲けを解禁、奨励してきた。その結果、中国経済は大躍進を遂げ、人々はリッチになった。しかし、その一方で、職に就けない大卒者が七百万人にも達し、階級差が生まれ、農民たちは最下層で貧しさに喘いでいる。さらに結婚できない女性が増え、次代を担う子供たちの人口増加率も減少している……。

 国は生き残ったが、果たして「社会主義」は生き残ったのだろうか?

 昨年、60周年を迎えた新中国は、経済だけは加速しながら、その影で様々な問題が浮き彫りになってきている。「銭」に向かって進んだ結果、今何が起きているのか?

 中国で生まれ育った作者ならではの視線で、「金儲け」と「社会主義」の矛盾とからくりに迫る。

 日経ビジネスオンライン連載の「中国“A女”の悲劇」をベースに、改革開放によって中国がどう変わったのかを庶民目線で斬り込み、中国の現在を軽妙なタッチで描いた1冊。

 私は百合網の総裁や副総裁たちと何度か会っている。特に副総裁の慕岩(ムー・イェン)とは、彼が、私の長年の親友で研究仲間である中国社会科学院社会学研究所の王震宇女史(中国婚姻問題の権威)と共同研究をしていた関係上、特別に親しくしている。

 IT時代に突入した90年代末、26歳の慕岩はITの知識を深めるべくアメリカに留学した。アメリカで学んだのは、「創業精神」。中国に帰国して、ベンチャー企業を起こし、どうしても自分の会社を持ちたかった。そして2003年に帰国した翌年、公園における父母による大集団見合いの実態(記事はこちら)を知る。これをビジネスにしなくて、どうする。彼は友達と一緒に百合網という婚恋網を立ち上げ、アメリカ留学時代に知己を得たベンチャーキャピタルを引き寄せることに成功。開設と同時に500万人の顧客を獲得したが、今では会員数2100万人に膨れ上がった大型婚恋サイトに育った。

 さて本題の「2009年中国婚恋状況調査報告」だ。ちなみにこの報告は新華網(新華社電子版)を始めとした政府系サイトでも発表され、他のウェブサイトにも転載されているので、全文でなければネットから引き出せる。

 調査対象数は200万人強(正確には2,028,274人)。調査方法は百合網会員を中心としながら関連の婚恋サイトの協力も得て、さらに街頭での実際のインタビューによる調査も加えている。カバーしたのは大中型都市。

 2008年における結婚適齢期の人口は1.8億人というから、中国の婚姻ビジネス関係者だけでなく、日本の関係者にとっても、巨大なビジネスチャンスが潜んでいる業界だ。ここでご紹介する調査報告のデータが、示唆を与えてくれるかもしれない。

 それでは興味深いデータをいくつか拾ってご紹介しよう。

調査対象者の基本的属性

● 性別構成
男性:41.3%
女性:58.7%
● 年齢構成
24歳以下:24%
25~29歳:32%
30~34歳:16%
35~39歳:12%
40歳以上:16%
(40歳以上の割合が案外多いのは、離婚率が高いせいと、もう一つには高年齢層も婚姻網を使うようになった証かもしれない。ちなみに国家民政部統計によれば、2008年に結婚登記をしたペアの数は全国で1098.3万対であったのに対し、離婚届をしたペアは226.9万対なので、約25%は離婚する可能性を秘めている。)
● 学歴構成
高卒以下:42%
大卒:52%
修士:5%
博士:1%
(高学歴の「A女」ばかりでなく、高卒以下が42%もいるのに少々驚いた。百合網会員を対象とした2007年8月データでは、高卒以下:12%、大卒:79%、修士:8%、博士:1%だった)
● 婚姻状況構成
未婚:71%
離婚:24%
配偶者に先立たれた:3%
(その他、未記入)

1.恋愛経験、何回ありますか?

 「あなたは今までに何回、恋愛をしたことがありますか?」という質問に対して、以下のような結果が出ている。

表1:あなたは今までに何回、恋愛をしたことがありますか? (単位:%)
   男性   女性   全体 
(1)一度も恋愛をしたことがない 18.1 17.6 17.8
(2)一回だけ 31.4 31.1 31.2
(3)2~3回 38.3 39.3 38.9
(4)4~5回 6.4 5.2 5.7
(5)5回以上 5.9 6.7 6.4
(6)異性と、どのように接すればいいのか、
分からない(複数選択可の設問)
35.1 23.2 29.2

 驚くべきは、(1)と(6)だろう。(2)の「一回だけしか恋愛をしたことがない」を加えると、全体の約50%が、恋愛経験が非常に希薄で、おまけに30%もの人が「どのように異性と接すればいいかわからない」と答えている。性別はわからないながら、表1の年齢別分布があるので、そちらも見てみよう。

コメント3

「中国“A女”の悲劇」のバックナンバー

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「番外編その3 40歳以上で恋愛経験「一度きり」以下が5割以上
」の著者

遠藤 誉

遠藤 誉(えんどう・ほまれ)

筑波大学名誉教授

1941年、中国長春市生まれ、1953年帰国。理学博士。中国で国務院西部開発弁工室人材開発法規組人材開発顧問、日本では内閣府総合科学技術会議専門委員などを歴任。2児の母、孫2人。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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