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アドビを市場アナリストが高評価するワケ

大物ライバルとの競争に負けない企業体質

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2010年2月26日(金)

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Aaron Ricadela (BusinessWeek誌記者、サンフランシスコ)
米国時間2010年2月21日更新 「With Flash Under Fire, Adobe Shares Charm Analysts

 2010年に入って、米ソフトウエア大手アドビシステムズ(ADBE)の株価が低迷している。画像編集ソフト「Photoshop(フォトショップ)」やウェブコンテンツ作成技術「Flash(フラッシュ)」など、著名ソフトの開発元として広く名が知られる同社は、昨年は株価を大きく上げたものの、今年は現時点までで8%近く値を下げた。米電子機器大手アップルや米インターネット検索大手グーグルが推進する競合技術に押されて、フラッシュの勢力が衰えるのではないかとの憶測も聞かれる。

 フラッシュに対する懸念をあおっているのは、スティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)率いるアップル(AAPL)だ。スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」や、1月に発表したタブレット機「iPad(アイパッド)」を、フラッシュ技術を使った動画やコンテンツに対応させなかったからだ。

 さらに追い打ちをかけるように、IT(情報技術)企業幹部の間からは、これまでパソコン用のソフトウエアを中心に扱ってきたアドビは、台頭するモバイルコンピューティング分野への対応が遅れているのではないかという疑問の声も聞かれる。米デザインソフトウエア大手オートデスク(ADSK)のカール・バスCEOは、「アドビ製品の競合相手はたくさんある」と指摘する。オートデスクでは、住宅のリフォームを支援するウェブサイトの製作にフラッシュを利用している。

 フラッシュをめぐり、こうした悲観論が続出しているにもかかわらず、アドビ株に対する米市場アナリストらの見通しは驚くほど明るい。時価総額で見ると、アドビはソフトウエア会社として世界第5位の座を占めている。米ブルームバーグの調べでは、同社について言及したアナリスト29人のうち、実に19人が同社株を推奨している。中には、フラッシュは“お先真っ暗”との意見を一蹴し、今年に入ってからの同社の株価下落だけでなく、昨年73%上昇したことにも目を向けるべきだと指摘するアナリストもいる。

 「アドビは、皆から評価を集める善良な企業だ。ここへ来て、ハイテク界の王者スティーブ・ジョブズ氏が同社に難癖を付けているが、これはやりすぎだ」と、スイスの金融大手UBS(UBS)のソフトウエア担当アナリスト、ブレント・シル氏は話す。同氏はアドビ株に推奨の評価を付けている。

 アナリストらが挙げる楽観論の理由はもう1つある。同社の売り上げで大きな比重を占める統合デザインソフト「Creative Suite(クリエイティブ・スイート)」の新バージョンが、今年上半期に登場予定であることだ。

 ブルームバーグが集計したアナリストらの予想によると、2009年度(2009年11月期)に前年比18%減となったアドビの売上高は、2010年度は増加に転じ、22%増の35億9000万ドル(約3260億円)に達するという。さらに、純利益は前年比で倍以上の9億4200万ドル(約860億円)に及ぶ可能性もあるとしている。

新版ソフトの発売で“有機的成長”か

 米銀大手シティグループ(C)のアナリスト、ウォルター・プリチャード氏は、2月16日の調査報告の中で、iPhoneとiPadにフラッシュを搭載しないとアップルが決めたことは、むしろ投資家がアドビ株を買う良いきっかけになったと指摘。同社株に“買い”の評価を付け、「ジョブズ氏のおかげだ」と述べている。今年に入ってアドビ株の下げ幅は、ナスダック総合指数の下落率1.1%を上回ったのち、2月19日には、64セント高の33.88ドルまで回復した。

 アドビにとっては、景気回復もプラスに働きそうだ。企業各社は広告やマーケティング関連に投じる予算を増やしつつあり、こうした広告物の製作にはアドビのソフトが使われる。また今年は、世界全体のパソコン販売も10%増となる見通しだ。

 米証券会社エドワード・ジョーンズの上級技術アナリスト、アンディ・ミードラー氏は、クリエイティブ・スイートの新バージョン登場についてこう話す。「今年のアドビは、新製品の発売が有機的成長につながる典型的な例となりそうだ。その点を見越した投資をお勧めしたい」。同氏はアドビ株に買いの評価を付けている。

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