Douglas MacMillan (BusinessWeek誌スタッフライター、ニューヨーク)
米国時間2010年3月12日更新「Social Network Hi5 Gets Its Game On」
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)サイト「hi5(ハイファイブ)」を運営する米SNS大手hi5(ハイファイブ、本社:サンフランシスコ)は、ゲームコンテンツを充実させて利用者を増やす取り組みを行っている。ここ数年、ライバルの交流サイトに顧客を奪われてきた同社は、ソーシャルゲームをはじめとする娯楽コンテンツで、サイトの立て直しを図っている。
2003年に創業したハイファイブは、友人や家族との交流に役立つサービスを今後も継続する一方、ビリヤードやビンゴ、世界中のビルを爆破解体するパズルゲーム「Demolition City(デモリション・シティー)」などのゲームコンテンツを拡充していく方針だ。こうしたゲームの多くでは、ユーザーがゲーム内の課題をクリアしたり、上のレベルに進んだりするのに役立つ「バーチャルグッズ(仮想アイテム)」の販売も行う。
米証券会社シンクエクイティは、仮想アイテムの市場規模は今年、世界中で50億ドル(約4500億円)に達すると予想しており、ハイファイブはソーシャルゲームサイトへの転換を図ることで、急成長する仮想アイテム市場の恩恵にあずかろうとしている(BusinessWeek.comの記事を参照:2010年2月25日「Who Wants to Buy a Digital Elephant?」)。
ハイファイブのこうした動きや、大手SNSサイト「MySpace(マイスペース)」が音楽やゲーム、娯楽サービスの強化を進めている背景には、米SNS大手フェースブックや米ミニブログ大手ツイッターの圧倒的な人気に、ほかの交流サイトが押されているという実態がある。
米市場調査会社コムスコア(SCOR)によれば、ハイファイブの1月の全世界でのユニークビジター数は4700万人で、前年同月比22%減だったという。一方、同時期にフェースブックのトラフィックは倍増して4億7100万人に達し、ツイッターのトラフィックも7350万人と、10倍以上に急増した。
シンクエクイティのアナリスト、アトゥール・バガ氏は、ハイファイブのゲームサイト化を興味深い取り組みとして注目している。「ハイファイブなどの交流サイトがフェースブックに真っ向から勝負を挑むのは困難だろう。だから、娯楽サービス主体の交流サイトとして立て直そうと取り組んでいるのだ」(バガ氏)。
ゲーム開発者への説得工作
人気の落ち込みに歯止めをかけようと、ハイファイブは昨年、経営陣を刷新。新しい社長兼CTO(最高技術責任者)には、1990年代に米ソフトウエア最大手マイクロソフト(MSFT)のゲーム開発部門に勤務していたゲーム業界のベテラン、アレックス・セントジョン氏を迎え入れた。
セントジョン新社長に課せられた重要な課題は、フェースブック向けにソフトを提供した方が得策と考える開発者も多い中で、外部の開発者を説得して、ハイファイブにソフトを提供してもらうことだ。
ライバルのフェースブックは、米ソーシャルゲーム大手ジンガから農場経営ゲーム「FarmVille(ファームビル)」の提供を受け、ジンガは作物の種やトラクターなどの仮想アイテムの販売で多額の収益を得ている(BusinessWeek.comの記事を参照:2009年10月22日「Inside the App Economy」)。
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