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中国の輸出が回復、その買い手は誰?

新興国向けが急増も、欧米依存は変わらず

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2010年4月2日(金)

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中国製造、誰在買?

経済観察報記者 張斌

中国の輸出が力強い回復を見せている。海関総署(税関に相当)が3月10日に発表した最新の統計によれば、今年2月の総輸出額は前年同月比45.7%増の945億2300億ドル(約1兆2760億円)に達した。これで輸出は3カ月連続のプラス、伸び率は2007年3月以降では最高を記録した。

 「輸出データを見ると、外需が穏やかながらも着実に回復していることが読み取れる」と、カナダロイヤル銀行のマーケット・アナリストであるブライアン・ジャクソンは話す。

 世界経済はまだ安定した回復軌道に乗ったとは言えない。そんな中、一体誰が「メード・イン・チャイナ」の買い手になっているのだろうか?

 「米国および欧州の景気回復の足取りは遅いものの、後退はしていない。中国製品に対して一定の需要がある。また、中国の輸出は分散化が進んでおり、アジア、ラテンアメリカ、アフリカへの輸出が増えている」。貿易情報専門のメディア企業グローバルソーシズのCOO(最高執行責任者)であるクレイグ・ペプルスは、そう解説する。

新興国の市場開拓に動く中国メーカー

 欧米市場向けの輸出をメーンに手がけてきた北京の文具メーカー、利特佳文具製造は、2008年秋の世界金融危機をきっかけに戦略を見直した。

 「新興国向けの輸出は(欧米向けより量は少ないが)速いスピードで伸びていることに気づいた。そこで、新興国市場を重点的に開拓することにした」と、利特佳の董事長(会長に相当)を務める李志忠は話す。

 2008年下半期から2009年にかけて、李志忠は「新興国市場に変化が起きている」と感じていた。と同時に、(金融危機の影響で)自分自身にも変化しなければならない動機があったのである。

 そこで、新興国の潜在顧客リストを作り、積極的にアプローチすることで販路開拓を進めた。その過程で新興国市場の特徴を学ぶとともに、顧客との信頼関係を築いていった。

 「新興国市場では、中国製品への需要が増え続けている。広州交易会のような貿易展示会に出店すると、世界各地から来たバイヤーと名刺交換する。そこに占める新興国の比率は以前は1~2割だったが、最近は4割近い」(李志忠)。

 中国メーカーは、新興国市場がこれほど急速に伸びるとは予想していなかった。商品を送っても代金が支払われないなどのトラブルを恐れ、あえて新興国との商売を避けてきた中国企業も少なくない。だが、このような信用面の問題は、徐々に改善しつつあるという。

 「新興国にも優秀な企業があり、信用面も非常にしっかりしている。実際に付き合って初めてそれがわかり、市場開拓への自信につながった」と、李志忠は話す。

 金融危機の打撃と、危機後の(先進国との)貿易摩擦が、中国の輸出企業に取引先分散化の重要性を悟らせた。それが新興国市場を積極開拓する動機づけになっている。

 「中国の輸出に占める新興国市場の比率はまだ15%に過ぎないが、今後ますます増加するのは確実だ」と、グローバルソーシズのペプルスは話す。

 同社が中国の輸出企業に対して行った調査によると、今後5年間の市場拡大に期待する新興国市場の首位はラテンアメリカ、2位は東欧およびロシア、3位は中東及び欧州、続いてインド、東アジアの順だった。

 もっとも、新興国市場は“希望”であると同時に“挑戦”でもある。「新興国はまだ成熟していない市場だ」と、李志忠は指摘する。

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