「吉田鈴香の「世界の中のニッポン」」

国民の声「希望、挑戦、オープンな機会を!」

ウィッシュリストの集計結果を報告します

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2010年4月12日(月)

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 前々回、読者の皆様に自由回答でご意見を願ったウィッシュリストは、3月31日で締め切った。非常に多くのご意見をいただいたことに、深く感謝したい。

 その集計をようやく終え、今回は、それを報告する。

「世論」ではない「声」を集めた

 前回末尾でお断りしたように、この試みは、本欄にお答えいただいた読者の皆様と私との協働で作り上げる1つの世論であって、決して、絶対的な「世論」だとは思っていない。

 国民と政府とのチャネルがないことをかんがみ、ならば、読者の皆様の声を集め、政府に届けてみようではないか、と提起したのが動機だ。

 「世論」といわないのは、1つには、本音を自らの言葉で述べていただきたいために、傾向が読めない自由回答にしたこと。もう1つは、回答者が本欄読者という一定の人々に限られ、しかも、年齢、性別にも何ら制限を設けなかったため、サンプル調査としては不十分だからである。

 今回の公募では、選択方式ではなく自由回答をお願いしたため、書き方は多様になった。長文回答を下さった方もあれば、キーワードを記入するだけの方もあれば、この試みの否定と記事への批判、政権批判を寄せてくださった方も数多く含まれていた。

世論調査の専門家の指導を受けて集計

 私はすべてを読み込み、設問と答えが符合しない場合でも、どの設問への答えとするのが適切かを判断し、取り上げるよう務めた。部分的に回答に空欄が生じたものもあったが、275の回答のうち、有効回答は246であった。

 集計にあたって、世論調査の専門家の指導を受け、その方法を決めた。

 まず、すべての回答からキーワードを抜き出す。1人で複数のキーワードを提示している場合は、それらすべてを取り上げる。

 次に、キーワードが似ている答えを類別して、グループを作る。

 最後に、傾向が似ていて同じグループに入れられるものは1つにし、項目数を減らす。

 データ分析は、すべて私が手作業で行った。

希望、安全、安心、チャレンジできる国に

 第1問は、「あなたは日本をどんな国にしたいですか(ビジョン)」である。回答をグラフにまとめた。

 トップを占めたのは、希望、チャレンジ、自由、オープンな機会、安全、安心な法治国家、次世代に負を残さない、という未来に希望が持てる国にしたい、という回答であった。

 次に多かったのは、世界貢献、世界のリーダー、世界の手本となる国、他国から信頼される、誇りを持てる国という回答であった。誇らしい国であってほしいという願いを感じさせる内容だ。上記2つで回答の3分の2を占めた。

 3番目には、かなり数値が下回って、暮らしに関係する回答が来た。すなわち、環境、豊かさ、持続可能な社会、高い生活水準を求める声である。

 4番目には勤勉な国民が働ける国でありたい、と読める国家像であった。

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著者プロフィール

吉田 鈴香(よしだ・すずか)
ジャーナリスト

吉田 鈴香1958年生まれ、法政大学大学院修士課程修了。スウェーデン国防軍国際センター民軍協力コース修了。広告代理店、出版社勤務を経てフリージャーナリストとして独立。1989年より国際協力の取材を始め、現在では世界の紛争地に赴くかたわら、発展途上国の開発・援助政策、コミュニケーション戦略を作成する。拓殖大学国際学部非常勤講師も務める。
主な著書に『アマチュアはイラクに入るな』(亜紀書房)、『紛争から平和構築へ』(論創社、共著)など。ウェブサイト「吉田鈴香が見る世界」も公開中。Twitterのアドレスはこちら



■編集部よりお知らせ
本コラムの著者である吉田鈴香さんが参議院選挙に立候補することになりました。 そのため新着記事の更新を停止いたします。[2010年6月14日]

■筆者より
2年弱、読者の皆様の叱咤激励に支えられながら続けてまいりましたことに厚く お礼を申し上げます。ご愛読ありがとうございました。(吉田鈴香)



このコラムについて

吉田鈴香の「世界の中のニッポン」

東ティモールから旧ユーゴスラビア、シエラレオネ、イラクまで、世界の紛争地帯をジャーナリストとして訪ねてきた著者が、国際支援の現状、ODA(政府開発援助)に望むこと、武装解除と平和交渉などを鋭くリポートする。

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