• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

吉利汽車のボルボ買収、課題は人材

  • 経済観察報

バックナンバー

2010年4月16日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

缺編数千吉利“招兵買馬”

経済観察報記者 王秋鳳

スウェーデンの高級車ブランド「ボルボ」の買収交渉を進めていた中国の吉利汽車は3月28日、ボルボの親会社である米フォード・モーターとの合意文書調印にこぎ着けた。吉利は6カ月以内にフォードからの資産譲渡を完了し、ボルボの経営権を握ることになる。

 だが、吉利の創業トップである李書福にとって、これは1つの通過点でしかない。彼の面前には、次なる困難な課題が既に突きつけられている。それはほかでもない。将来のボルボ経営に必要な大量の人材の確保である。

中国にボルボをもう1社作る

 中国企業同士の買収や合併と違って、今回吉利が買収したのは世界各地で事業を展開する有名ブランドだ。ボルボのグローバルな営業基盤を引き継ぐには、国際業務に通じた“高級人材”が欠かせない。

 また吉利は、世界最大の自動車市場となった中国を「ボルボの第2の母国市場」と位置づけ、新工場の建設や研究開発拠点の設置を計画している。これを実現するのにも、優秀な人材が大量に必要だ。

 「ボルボを買収した後、スウェーデンの本社に吉利から多数の管理職を送り込むつもりはない。むしろ中堅クラスの人材を派遣して、ボルボ(の技術やマネジメント)から学ばせたい」

 3月30日夜、本紙(経済観察報)の取材に応じた李書福はそう語った。

 だが、それで果たしてうまくいくのだろうか。吉利の内情に詳しい人物は、次のように指摘する。

 「不足しているのはスウェーデンに派遣する人材だけではない。中国の“ボルボプロジェクト”にも新たに2000~3000人は必要だ」

 というのも、吉利は買収後のボルボを2年以内に黒字化するという目標を立てている。それには販売台数の大幅な拡大と、生産コストの引き下げが不可欠だ。同社はこれを、中国での大規模な現地生産と部品の現地調達によって実現しようとしている。

 「いわば、中国にボルボをもう1社作るようなものだ。スウェーデン本社に匹敵する総合的な経営管理体制と研究開発体制、さらに年産30万台規模の新工場をゼロから立ち上げなければならない。経営層から中間管理職、一般社員に至るまで、様々な人材が必要だ。問題の解決は容易ではない」

 この人物によれば、吉利のボルボ買収プロジェクトチームには企業買収の一流の専門家や他メーカーの高級車部門の幹部経験者が参画しているものの、その人数は少ない。要するに、ボルボの舵取りを引き継ぐ経営チームの体制はまだ整っていないわけだ。

 国境を越える企業買収では、買収された側の企業に派遣される経営チームの働きが極めて重要な要素になる。例えば米ゼネラル・モーターズ(GM)が韓国の大宇自動車(現GM大宇自動車技術)を(2002年に)買収したケースでは、GM側から500人以上が送り込まれ、経営再建に成功した。

コメント1

「中国発 経済観察報」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

私の仕事は経営することではなく、リーダーであることです。

ジェンスン・フアン エヌビディア創設者兼CEO