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全世界の赤字の3分の1を抱えるインド航空業界

旅客数大幅増で復活なるか

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2010年4月16日(金)

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「Weakening headwinds」

インドの航空旅客数は今年1~2月、昨年同期の実績を大幅に超え、昨年1~3月の合計をも超えた。さらに過去最高だった2008年1~2月の旅客数も大きく上回った。これは、インド航空業界にとって久々の朗報だ。

20億ドルの赤字抱えるインド航空業界

 だが、万々歳かといえば話はそれほど単純ではない。インドの航空各社を覆う暗雲はまだ晴れそうにないからだ。

 国営のエアインディア、民間最大手のジェットエアウェイズ、ビール会社ユナイテッド・ブリュワリーズ傘下のキングフィッシャー航空といったインドの代表的な航空会社は、昨年計上した巨額赤字にまだ苦しんでいる。

 国際航空運送協会(IATA)の推定では昨年、インド航空各社の合計赤字額は20億ドル(約1860億円)を超えた。これは全世界の航空会社の赤字合計額に対し、実に3分の1に上る。

 エアインディアの財務状況は依然として悪く、政府がまとめている救済策に対し、規模拡大を求める声が高まっている。だが、巨額の人件費や新機材購入のための金利負担などを減らさない限り、どんな救済策を打ち出しても効果は不透明なままだ。

 ジェットエアウェイズはインド国内戦略を見直し、格安航空に軸足を移した。全体の3分の2の路線を、余計なサービスを省いた格安航空ジェットコネクトに変更した。また、保有していた12機の大型旅客機「ボーイング777-300ER」のうち少なくとも7機をリースに変え、1機をアラブ首長国連邦(UAE)に売却した。

 一方、740億ルピー(約1554億円)の負債を抱えるキングフィッシャーは事業規模縮小のため、バンガロール-サンフランシスコ便などで使う計画だった長距離用旅客機「エアバスA340-500」の注文をキャンセルすることにした。また、リースしていた短距離用「エアバスA320」も何機か返却した。そのためにキングフィッシャーは航空機リース大手の米GEキャピタル・アビエーション・サービシスから告訴され、企業イメージは悪化している。

旅客数の増加で反転に出る

 こうした状況は、格安の小規模航空会社にとっては吉報だ。

 例えばインディゴーなどは低価格を求める消費者ニーズに応えることで、シェア15%を握る国内4位の航空会社に成長した。先日、25機目が納入され、アディティヤ・ゴッシュ社長は、今年末までにさらに9機を増やし、1000人の社員を採用する計画だと本誌に語った。競合のスパイスジェットと共に、緊縮経営がインド航空業界の主流となっている中で逆張り経営を貫いている。 

 一方、苦しい状況が続く大手航空会社もいつまでも縮小均衡を続けるわけにはいかない。インド航空市場が再び成長段階に入ったことを受け、反撃のための計画を打ち出している。

 キングフィッシャーは2016年までに保有航空機数を現在のほぼ倍の128機にする計画を発表し、国際線を強化する狙いだ。キングフィッシャーは旅客機数を減らしたばかりだが、2012年までに再び拡大路線に転じる意向だ。

 ジェットエアウェイズも国際線を増やしている。国際線での利益拡大により、同社は2009年10~12月期の決算で、9カ月ぶりに純利益が黒字に転化した。

 今後は、海外航空会社との競合もにらむ。インドの航空会社はビジネスクラスやファーストクラスなどの高級市場ではシンガポール航空や独ルフトハンザといった有力国際航空会社と競合し、格安市場ではマレーシアの格安航空エアアジアなどと競合している。

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