「吉田鈴香の「世界の中のニッポン」」

みんなの願いは、なぜ官邸、自民党に届かないか

みんなの党の渡辺喜美代表にインタビュー

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2010年4月21日(水)

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 前回、誌上で募ったウィッシュリストの結果を発表した。この結果を、平野官房長官にお渡ししたいと、電話をした。

「郵送してください」

 官邸にある官房長官秘書官に電話をした。
 「どの秘書官ですか」と、電話に出た方。
 「お名前は分かりませんが」と前置きして、私は用件を述べた。
 「お待ちください」といわれてつながったのが、報道課だった。
 私はまた用件を述べた。
 「日経に書いたのでしたら、日経新聞の人に渡してください」と先方。
 「これは日経ビジネスオンラインという別のメディアで、個人名で行ったことなので新聞社の方針とは違います。だから、私個人でうかがいたいのです」と、私。
 「では郵送してください。来ても入れませんから」
 「どなた宛にお送りすればいいでしょうか」
 「誰でも。結果は同じですから」

 ということで、私は官房長官宛に、カラーでプリントした前回の記事を郵送した。

 また、野党の方にも、ひとつの民意ということで読んでいただきたいと思ったので、自民党の改革派、河野太郎議員と、みんなの党の渡辺喜美代表に電話をした。

 河野議員の秘書からは、ファクシミリで用件を書いて送付してほしいと言われたため、そのようにした。その後、手渡しで受け取っていただけるかどうかの確認の電話をしたが、「本人に聞いてみます」という答えであった。官房長官にも河野議員にも私はつてがない。正攻法で当たり、このような結果(4月18日)であるが、河野議員からの正式な返答を現在もまだ待っている状況である。

 一方、すばやく返事をくれたのは、みんなの党渡辺代表である。11月にインタビューしたことがあったため、私の名前を覚えていてくださったようだ。30分だけとの制限つきながらうかがうことができた。以下、そのインタビューである。

「オピニオンリーダーと言われる人の声」

 ―― 日経ビジネスオンラインでウィッシュリストを読者の皆様と作りましたので、コメントをいただきたいと思います。(と、前回記事と同じことを、グラフを指しながら説明)これは、みんなの願い、ということですが、官邸にも、自民党にも送っているのですが、どうも反応がなくて…。

 渡辺 たぶんこの調査は、日本のオピニオンリーダーといわれる人たちの声を集約しているものじゃなかろうか、と思うんですね。したがって、ある意味、時代の先行指標になっている可能性が高いと思います。

 まず、どんな国にしたいかというビジョンですが、今結果を見ると、私がかねがね申し上げてきた、「当たり前の自由社会」「一人前の国家」というビジョンに近いんじゃないかと思うんです。それは私が10年くらい言い続けてきたことなんですね。無謀にも、自民党総裁選に小泉さんと並んで立候補しようとして作ったキャッチコピーが、この2つだったんです。

 要するに、自由社会というのは、まさに国民が主役の、希望と安全と安心できる社会であり、自由社会の一番大切な倫理は、力の強い人がやりたい放題やってはいけませんということなんですね。強者がやりたい放題やる社会は、弱肉強食。自由社会はそれを超越した社会。だからですね。自由社会では困ったときには助け合うという互助の精神が隅々にまで張り巡らせられねばならない。

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著者プロフィール

吉田 鈴香(よしだ・すずか)
ジャーナリスト

吉田 鈴香1958年生まれ、法政大学大学院修士課程修了。スウェーデン国防軍国際センター民軍協力コース修了。広告代理店、出版社勤務を経てフリージャーナリストとして独立。1989年より国際協力の取材を始め、現在では世界の紛争地に赴くかたわら、発展途上国の開発・援助政策、コミュニケーション戦略を作成する。拓殖大学国際学部非常勤講師も務める。
主な著書に『アマチュアはイラクに入るな』(亜紀書房)、『紛争から平和構築へ』(論創社、共著)など。ウェブサイト「吉田鈴香が見る世界」も公開中。Twitterのアドレスはこちら



■編集部よりお知らせ
本コラムの著者である吉田鈴香さんが参議院選挙に立候補することになりました。 そのため新着記事の更新を停止いたします。[2010年6月14日]

■筆者より
2年弱、読者の皆様の叱咤激励に支えられながら続けてまいりましたことに厚く お礼を申し上げます。ご愛読ありがとうございました。(吉田鈴香)



このコラムについて

吉田鈴香の「世界の中のニッポン」

東ティモールから旧ユーゴスラビア、シエラレオネ、イラクまで、世界の紛争地帯をジャーナリストとして訪ねてきた著者が、国際支援の現状、ODA(政府開発援助)に望むこと、武装解除と平和交渉などを鋭くリポートする。

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