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金融業界が注目する米JPモルガンの業績

その経営状況は、米景気全体の先行指標になる

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2010年4月21日(水)

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Ben Steverman (BusinessWeek誌金融欄記者、ニューヨーク)
米国時間2010年4月14日更新 「What JPMorgan Means for Main Street

 金融危機で米銀大手JPモルガン・チェースJPM)の収益力は低下したが、投資家らは現在、JPモルガンの業績を金融業界のみならず、米経済全体の先行きを示す重要な指標として注視している。

 米資産運用会社アラン・B・ランツ・アンド・アソシエーツ(ABL)のアラン・ランツ社長は、「JPモルガンの業績を見れば金融業界の先行きが分かる」と語る(同社長は運用資産でJPモルガン株を保有)。

 JPモルガンは4月14日の決算会見で、市場予測を上回る利益を発表して投資家の喝采を浴び、その業績に対する市場の注目度の高さを証明した。JPモルガンが発表した2010年第1四半期(1~3月期)の1株当たり利益は前年同期比40セント増の74セントで、アナリスト予想平均の64セント(米メディア大手ブルームバーグ調べ)を上回った。同日、JPモルガンの株価は4.1%上昇した。

 だが、多くのアナリストや投資家がJPモルガンの四半期決算でとりわけ注目したのは、同社の与信動向だ。JPモルガンの住宅ローンや個人向けローンの貸し倒れは減少の兆しが見られ、2010年第1四半期の貸倒引当金は70億1000万ドル(約6500億円)で、2009年第4四半期(10~12月期)から21%減少した。

 米投資情報会社モーニングスター(MORN)の証券アナリスト、ジェイミー・ピーターズ氏は、与信動向の改善は経済全般に大きな影響をもたらすと語る。「クレジットカードや住宅ローンの債務をきちんと支払う人が増えており、人々はこの不況を乗り越え始めている」(同氏)。

 ETF(上場投資信託)のGMGディフェンシブ・ベータ・ファンド(MPDAX)の共同運用責任者オリバー・パーシュ氏は、JPモルガンの与信動向の改善により、「金融業界や銀行業界全体の業況の改善にさらなる追い風が吹く」と見る。

投資家への強い影響力

 一方、会計基準が改定され、金融機関が損失処理を先送りしやすくなっているだけで、JPモルガンの業績が本当に改善しているかどうかは疑問だとする懐疑的な見方もある。

 ETFのパランティア・ファンド(PALIX)の運用責任者トム・サミュエルズ氏は、JPモルガンはトレーディング業務で利益を上げていても、伝統的な銀行業務では赤字が続いていると指摘。「JPモルガンの会社全体の業績は黒字だが、消費者向け事業では多額の赤字を計上している」(サミュエルズ氏)。

 JPモルガンの決算結果に対する投資家の評価は様々でも、同社が注目の的である点は疑いようがない。同社の資産総額は2兆1000億ドル(約190兆円)で、2009年の米国GDP(国内総生産)の14.5%に相当し、米金融機関の中で米銀最大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ、BAC)に次ぐ規模だ。リテール(個人向け金融)部門のチェースは5155店の店舗網を誇る。

 60カ国で事業展開するJPモルガンの国際投資銀行部門の手数料収入は、同社によれば、今年これまでのところ、世界第1位だという。2010年第1四半期、JPモルガンの投資銀行部門の手数料収入は、前年同期比5%増の14億ドル(約1300億円)に達した。

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