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医療ツアーに本腰入れ始めたインド

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2010年4月28日(水)

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「Welcome, high-end patients!」

椎間板ヘルニアの手術を予定していた35歳のジェームズ・マイケル氏は、米国より手頃な価格で治療を受ける方法はないかとインターネットで調べ始めた。問い合わせに即座に回答を送ってきたのは、インドのバンガロールにあるフォルティス・ヘルスケア病院だった。マイケル氏はその病院で手術を受けることに決め、このほどインドに飛び、入院した翌日に椎間板を人工の板に入れ替える手術を受けた。

 海外からの医療ツアーがインドでブームになった当初、ニーズのほとんどは歯科や美容関連の治療が中心だったが、最近では何千人もの患者がもっと高度な医療を求めてインドの病院にやってくるようになった。

高度医療を求め遠国からインドの病院へ

 フォルティス・ヘルスケアのビシャル・バリCEO(最高経営責任者)は「5年前は近隣諸国や西アジアからの患者が多かったが、現在では世界35カ国から患者を受け入れている」と語る。

 フォルティスだけでも、ムンバイとバンガロールに持つ病院で年間2000人近い米国人の患者を治療しており、その数は2005年から10倍に増加した。この2つの病院は、医療機関を評価する米国の民間団体ジョイント・コミッション・インターナショナル(JCI)の認定を取得している。この認定を得ていることも患者増加の一因だ。

 医療ツアーの先駆けであるアポロ病院のプリーサ・レディ社長も「5年前には南アジアからの人が外国人患者の8割を占めたが、今では7割が南アジア以外からの患者だ」と話す。

 バンガロールに本拠を置くがん専門病院のヘルスケア・グローバルでも同じ傾向が見られる。「現在、全体の6%を海外からの患者が占めるが、その数は年率20%のペースで増加しており、アフリカ、バングラデシュ、西アジアに加えて、カナダ、ノルウェー、オランダといった先進国からの患者も増えている」(会長兼CEOのB・S・アジャイ・クマール医師)。

 深刻な健康問題を抱えた患者が24時間もの飛行時間をいとわず治療を受けにくるのは、これまで多額の投資をしてきたインドの医療機関が世界的にも高いレベルの医療設備と技術を持つようになったからだ。

 アポロ病院のレディ社長は「昨年、外国からインドを訪れた30万人の医療ツアー参加者のうち、半分以上は南インドのケララ州などで展開しているスパやジム、プールなどを完備した健康リゾートへ向かったが、それ以外は専門の医療を受けに来た」と推定している。

 さらに、ハイデラバードとその近郊のセクンデラバードに病院を持ち、高度な放射線治療技術を持つヤショダ病院グループ社長のG.S.ラオ医師は「ハイデラバード新国際空港が完成したことにより、患者が目に見えて増え始めた」と遠国からの患者急増のもう1つの要因を指摘する。

低価格で海外の患者を魅了

 インドで治療を受ける最大の魅力は医療費の安さだ。例えば、心臓バイパス手術を受ける費用は、付き添い1人との個室での滞在費を含めインドなら8500ドル(約80万円)程度。これが米国なら約10万ドル(約940万円)になるだろう。平均するとインドでの医療費は米国の10~20%で済む。

 マイケル氏は妻に付き添われてフォルティスを退院。費用は5つ星ホテル級の病室での1週間の滞在費も含めて1万5000ドル(約140万円)だった。米国なら3万~4万ドル(約280万~370万円)はかかっただろう。

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