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米航空大手同士の合併の厳しさ

ユナイテッド航空とコンチネンタル航空が合併、視界は良好?

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2010年5月12日(水)

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Paul M. Barrett (Bloomberg Businessweekアシスタントマネジングエディター)
米国時間2010年5月6日更新 「Airline Mergers Aren't Storybook Romances

 米コンチネンタル航空(CAL)のジェフ・スマイゼックCEO(最高経営責任者)は5月3日、米ユナイテッド航空(UAUA)のグレン・ティルトンCEOに電話をかけ、ユナイテッドと米USエアウェイズ(LCC)の合併交渉をまんまと破談にさせたのだと語った(スマイゼックCEOはかつてヒューストン郊外で友人の車とスピードを競い、時速200キロメートル以上で疾走したという逸話を持つ人物だ)。

 スマイゼックCEOは米ブルームバーグ・ニュースに対してこう話した。「ティルトンCEOに電話し、自分の方がはるかに魅力的だから、自分と一緒になった方がいいと口説いた」。

 スマイゼックCEO(55歳)は、あたかもミュージカル「ウエストサイド物語」のヒロイン、マリアに匹敵する魅力の持ち主のようだが、航空業界の現実は魅力的というにはほど遠い。航空事業は極めて深刻な状態にあり、コンチネンタルとユナイテッドの合併で問題が解決するわけではない。

 米業界団体の航空輸送協会(ATA、ワシントン)の調べでは、この10年間に米航空業界は600億ドル(約5兆6000億円)もの赤字を計上し、16万人の人員削減を行ってきた。ユナイテッドとコンチネンタルはともに過去2年連続の赤字決算で、信用格付けも投機的水準となっている。

 ATAによれば、滑走路の混雑で離陸が遅れたり、着陸できず空港上空を旋回したりなど、空港混雑が原因で、航空便の利用には数年前より時間がかかるようになったという。

 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は2002年、英テレグラフ紙の取材に答えて、航空業界の実態を例によって鋭く分析し、「航空業界は固定費負担が大きく、労働組合が強力なうえに、コモディティー(商品)価格上昇が追い打ちをかけている」と語った。

 バフェット氏は1989年にUSエアに投資して巨額の損失を出し、自ら次のような教訓を得た。

 「航空株には、アルコールや薬物のように抗いがたい力がある。どうしても航空会社株を買いたくなったら、これからは無料の電話窓口に相談することにするよ。夜中2時に電話して『ウォーレンと言います。航空株に手を出すのをやめられません』と相談し、カウンセラーに衝動を抑えてもらうのだ」

航空会社の経営破綻が頻発した理由

 米サンフランシスコを拠点にコンサルティング・技術ベンチャー投資会社を営み、航空便を頻繁に利用するアダム・エプスタイン氏は、米連邦破産法を使って赤字の航空事業の債務整理をすることにかけては、航空各社はこれまで優れた能力を発揮してきたと指摘する。

 ATAによれば、2000年以降、破産法11条(日本の民事再生法に相当)を使って債務を整理した航空会社はユナイテッドを含む37社に上り、そのうち9社が会社清算に至ったという。エプスタイン氏は、「もっと多くの航空会社が会社再建でなく、会社精算を行うべきかもしれない」と語る。

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