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米国の「インナーシティ」でビジネス展開

都市部低所得地域で伸びる注目の企業

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2010年5月17日(月)

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Nick Leiber (Bloomberg Businessweek、中小企業欄担当エディター)
米国時間2010年5月6日更新 「Doing Business in the Inner City

 米ルイジアナ州ニューオーリンズ市生まれのケネス・パーセル氏(35歳)は、同市の倉庫街に住み、自宅からわずか3ブロックの場所に会社を構えている。パーセル夫妻が自宅や会社の周辺で起きた不法侵入などの犯罪行為を通報した回数は、ここ1年間で約20回に上る。それでも、パーセル氏はこの地域からよそへ移転するつもりはないという。

 パーセル氏が経営する従業員数25人の米ソフトウエア会社アイシーツは、急成長を遂げている。2008年に2800万ドル(約26億円)だった売上高は、2009年には3800万ドル(約35億円)と大幅に増加した。

 2005年8月に米南東部を襲った大型ハリケーン「カトリーナ」でニューオーリンズが深刻な被害を受けてから2年後、パーセル氏は米ニューヨーク市マンハッタンから帰郷し、アイシーツを起業して地元に雇用を生み出した。今日の成功は、地域の「ソーシャル・キャピタル(=人々の協調行動を促し、社会の効率性を高める社会組織のありかた)」のおかげだと同氏は語る。

 「カトリーナ襲来後、ルイジアナ州で創業した大企業が州を捨てて出て行く話ばかりで、うんざりしていた。自分は故郷に帰って、他人とは逆のことをしようと思った」(パーセル氏)

 アイシーツは今年の「米国インナーシティ(都市部低所得地域)成長企業100社ランキング(英文)」で、2位を獲得。ランキングは過去5年間の年平均成長率に基づいたもので、困窮するインナーシティで事業を営む有望ベンチャー企業を紹介している(Bloomberg Businessweekは同ランキングの協力報道機関)。ランクインした事業者は、個人経営の商店などではなく、年商数億円規模の製造会社や建設会社が中心だ(2010年のランキングでは31%が製造業・建設業の企業だった)。

 このランキングを作成しているのは、米ボストンに拠点を置く米NPO(非営利団体)「イニシアチブ・フォー・ア・コンペティティブ・インナー・シティ(ICIC)」だ。

 競争力研究の権威である米ハーバード大学経営大学院のマイケル・ポーター教授が1994年に創設したICICの目的は、企業がインナーシティで事業を成功させられることを立証するだけでなく、インナーシティでの事業展開には優位性があることを世の中に示すことだ。ランクインした企業は過去12年間で計7万1000人の雇用を創出し、インナーシティの地元住民4万人を雇用している。

 ポーター教授は、今年も昨年(2009年のランキング=英文=)に引き続き、不況に機敏に対応し、景気回復への備えができている企業が選ばれたと指摘する。

 「ランクインした企業の多くは、創業間もない時期から市場需要の変化に対応し、新たな成長機会の獲得に率先して取り組んでいる。これは、強いリーダーシップと、先の見えない経済状況でも成功する力を備えていることの証だ」(同教授)。

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