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中国は大学も”生産能力過剰”に

少子化で受験者数が減少、教室や寮に閑古鳥

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2010年5月21日(金)

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産能過剩波及高校 民辨院校恐受傷最甚

経済観察報記者 康怡

毎年減り続ける受験生と、放置された校舎。それは一体何を意味するのか。

 「すなわち高等教育産業の“生産能力過剰”だ」と、中央教育科学研究所の儲朝暉は解説する。

 いわゆる“生産能力過剰”は、中国では多くの産業に見られる現象だ。それが教育産業にも蔓延してきたというのである。受験生の減少は今後も続き、近い将来には大学の淘汰再編を招くことも予想されている。最初に深刻な影響を受けるのは、私立の大学や地方の一般大学になりそうだ。

 北京の中心部から路線バスに揺られて2時間ほどのところにある廊坊大学城。10年前の計画では、ここには数十校の大学が進出し、15万人の学生と5万人の教職員を擁する一大教育パークになるはずだった。

 だが、夢と現実の落差はあまりにも大きい。「まったく閑散としていた」。北京師範大学首都教育経済研究院の成剛は、現地を調査した時の様子をそう語った。2万~3万人の学生がいるものの、当初計画の15万人とは比べものにならない。校舎は教室のほぼ半分が空いており、学生寮も多くが使われず放置されていた。

大学にとっては「売り手」市場から「買い手」市場に

 「廊坊大学城が特別なわけではない。中国南部の教育パークも似たような状況だ」。そう成剛は指摘する。

 原因の1つは受験生の減少だ。全国大学統一入試の志願者数は過去10年にわたり急速に伸び続けたが、2009年に初めて40万人の減少に転じた。だが、これは始まりに過ぎない。全国の省や市が発表した2010年の学生募集計画によれば、統一試験の志願者数の減少が続いている。

 例えば北京市では、2010年の志願者数は8万人で、昨年より20%も減少した。上海市は北京よりさらに厳しい状況にある。志願者数が昨年より10万人も減った湖南省では、省内の大学の受験生を確保するため、他省の大学からの学生募集を受け付けないという非常手段に打って出た。

 山東省教育庁の予測によれば、同省の大学受験生は2008年の80万人から2013年には40万人前後に半減する。また、湖北省副省長の郭生練は、先日開催された会議の席上、「湖北省の高校卒業生は今後5年間で10万人減少する」と発言した。

 高等教育機関の学生募集は、大学側にとっては既に「売り手」市場から「買い手」市場に変化したのだ。「この先10年間、大学では学生募集へのプレッシャーが高まる。一部の大学は十分な学生を集められないだろう」。専門家はそう口をそろえる。

 国家教育発展研究センターの王烽は、大学の“生産能力過剰”を構造的な問題と見ている。

 「受験生の総数から見れば、大学はまだ“生産能力過剰”ではない。問題の背景には、過去の受験生急増の過程で多くの大学が過度に同質化したことや、大学教育の実態と経済・社会のニーズがずれていることなどがある」

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