• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

アルゼンチン経済、破綻から成長へ

投資先の穴場として世界から注目集める

  • Bloomberg Businessweek

バックナンバー

2010年5月28日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

Roben Farzad (Bloomberg Businessweek、ウォール街・国際金融担当シニアライター)
米国時間2010年5月13日更新 「Don't Cry for Argentina. The Worst May Be Over

 2001年に950億ドル(約8兆6000億円)という史上最大規模のデフォルト(債務不履行)に陥って以来、アルゼンチンは世界の資本市場からのけ者にされてきた。

 アルゼンチンのネストル・キルチネル前大統領(在任期間:2003~2007年)と妻のクリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル現大統領は、300億ドル(約2兆7000億円)規模の民間年金基金の国有化や、国債償還のためにアルゼンチン中央銀行の外貨準備66億ドル(約6000億円)を取り崩す政策などで、批判を浴びてきた。

 アルゼンチンでは汚職や情実主義が蔓延しており、企業への妨害行為も横行している。アルゼンチンの株式は昨年、新興市場株の指標であるMSCI新興市場指数から外された。国内のある株式仲買人は、アルゼンチンには自ら墓穴を掘るような失態が多く、その傾向は今後も続くだろうと語る。

 確かにその通りだが、中南米で投資機会をつかむには、投資先国の過去の失敗に寛容になる必要がある。コロンビアは2001年には財政破綻国になる寸前だったが、その後同国の株価は15倍以上に上昇した。ブラジルは1999年にデフォルトの危機に陥ったが、今日では中南米きっての、躍進を続ける経済大国になった。

 アルゼンチンは現在、投資先として見直されつつあり、ブエノスアイレス証券取引所の代表的な指標であるメルバル株価指数は、世界的な信用危機で底値をつけた2008年11月以降163%上昇した(2010年は7%下げている)。

 強気筋は、アルゼンチンへの投資について好材料を3つ挙げる。1つめは、昨年の中間選挙で、キルチネル夫妻率いる与党「正義党(ペロン党)」に対し、アルゼンチン国民が不満を表明したことだ。キルチネル夫妻は現在、2011年の大統領選に向け、資金確保と支持回復に躍起になっている。

 アルゼンチンはまた、外国からの直接投資やポートフォリオ投資を増やすための必須条件である、世界の債券市場への復帰にも前向きに取り組んでいる。

 もう1つの好材料は、世界経済が回復しつつあり、中国とブラジルの経済が急成長する中で、アルゼンチンの豊富な農畜産物の輸出が増大しそうなことだ。アルゼンチンの約280万平方キロメートルの国土の大半は肥沃で、南北に長く延びる大西洋沿岸部の輸出港へのアクセスも良い。

 さらに、アルゼンチンの上場金融機関の株式は近隣諸国の金融機関に比べ割安で、投資家にとってうまみがある。

 また、アルゼンチン政府は2001年のデフォルト以降、国債保有者との協議が未決着だった183億ドル(約1兆6500億円)の国債債務について、海外債権者と債務スワップの交渉を再開した。米保険・コンサルティング大手マーシュ・アンド・マクレナン傘下の米リスク管理コンサルティング会社クロールの中南米専門家、ジョン・プライス氏は、債務スワップの交渉が妥結すれば、アルゼンチンはソブリン債市場で、投資家の確保や起債条件の改善が見込めると語る。

コメント1

「Bloomberg Businessweek」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人は何か自信を持って誇れるものを持っているはずです。

為末 大 元プロ陸上選手