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人材不足に挑む“トヨタ学校”

育てては引き抜かれる、でも教育は徹底する

2010年6月8日(火)

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 クイズを1つ。マンデラ・ネルソン元大統領が27年間の投獄生活を終えて初めて乗り込んだ車のブランドは何だったか?
――独メルセデス・ベンツでも米フォードでもない。答えはトヨタだ。

 ついでにもう1問。アパルトヘイト体制の中、南アフリカで初めて誕生した黒人の自動車ディーラーが最初に売った車のブランドは何か。
――それも、答えはトヨタである。

激戦市場で30年間シェアトップ

トヨタ本社の役員も務める南アフリカトヨタ自動車のファンセイル社長

 「トヨタは、南アフリカが民主化していく過程で、常にビジネスの先頭を歩んできた」。南アフリカトヨタ自動車(TSAM)のヨハン・ファンセイル社長は、そう胸を張る。トヨタが南アフリカに工場を設立したのは1966年。ブラジルと並び、トヨタの中で最も早い海外工場の1つだ。

 この国の自動車市場は2006年に71万台となり、約3年間のうちに2倍弱に急伸して一時は100万台も目前かと見られた。昨年は金融危機の影響で40万台に落ち込んだものの、今でも自動車産業は経済成長の恩恵を最も受けている産業の1つである。現在、ドイツなどの欧州勢から韓国勢まで、世界の自動車メーカー各社が合計57ブランドを投入する激戦区になっている。その中でトヨタは、今も24.5%と圧倒的なシェアを誇り、30年間トップの座を守り抜いてきた。

 そのトヨタの工場が、インド洋に面した港町、ダーバンにある。「トヨタシティ」と名付けられた広大な敷地内で、約6000人の従業員が働く。中型セダンのカローラや、4輪駆動車のハイラックスなどを生産しており、その規模は南ア最大級の雇用主と言ってよい。

工場内に“トヨタ学校”

トヨタが設立した職業訓練校で技術を学ぶ生徒

 工場敷地内の、とある一角。事務所のような建物に入ると、「TOYOTA」のロゴ入りの帽子を被り、揃いの作業服を着た20歳前後の若者たちが、真剣な眼差しで机に向かっていた。トヨタが設けた職業訓練校の生徒たちである。

 ここに通う生徒は、職人見習いとして週340ランド(約4400円)の給与が政府から支給され、教師の給料や教科書代など学校運営にかかる費用もほぼすべて、政府が負担している。しかし、教師はトヨタが派遣し、運営実態はあくまでも“トヨタ学校”だ。

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「南アフリカ 企業が挑むもう1つのW杯」のバックナンバー

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「人材不足に挑む“トヨタ学校”」の著者

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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