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米ウォルマート、大胆に物流コスト削減

小売価格値下げの原資を追求

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2010年6月3日(木)

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Chris Burritt (Bloomberg News記者)
Carol Wolf (Bloomberg News記者)
Matthew Boyle (Bloomberg Businessweek企業担当副編集長)
米国時間2010年5月27日更新 「Why Wal-Mart Wants to Take the Driver's Seat

 小売世界最大手の米ウォルマート・ストアーズ(WMT、本社:アーカンソー州ベントンビル)は、納入業者に対して絶大な影響力を持ち、時に不当とも言えるほど厳しい圧力をかけることで知られている。ウォルマートは、その巨大な店舗で販売する商品を供給するメーカー各社に対し、環境に配慮した梱包の実施や特注サイズの商品の製作、販促活動の共同開催など、様々な要請を突きつけてきた。同社の2010年1月期の売上高は、4080億ドル(約37兆円)に上る。

 そして今回、ウォルマートは、メーカーから仕入れる商品の配送も、ウォルマートに管轄させるよう各社に要請。これまで米国内の配送業務はメーカー側が行っていたが、今後はウォルマート側が集荷・配送を手がけ、物流コストの削減を図るという。

 ウォルマートのケリー・アブニー社内物流担当副社長によれば、同社は米国内で4000店を超えるウォルマートストアや会員制の倉庫型量販店サムズ・クラブ向けに商品を供給する全メーカーに、この方針を伝えているという。

 この新しい物流体制の狙いは、現在供給業者が担っている配送業務をウォルマートがより低コストで実施し、店頭販売価格の値下げにつなげることだとアブニー副社長は説明する。同社はスケールメリットを活かして、ドッグフードやガーデンチェアなどの各種商品を製造業者よりも効率的に配送できると考えている。

 「この新しい物流体制により、メーカー各社はウォルマートに納入する製品の製造に専念できる。コストの低減は、販売の増加につながる」(同副社長)

 メーカー側は配送をウォルマートに任せる代わりに、供給する商品の卸値の値下げを求められることになる。ウォルマートはどの程度のコスト削減を目指しているかを明確にしてないが、小売業のように利益率の低い業態では、わずかな効率化でも業績にプラス効果をもたらす。

 ウォルマートの広報担当ロレンゾ・ロペス氏によれば、同社は2009年、米国内のトラック配送を効率化して、経費を2億ドル(約180億円)近く削減したという。

 これまでは通常、納入業者側がウォルマートの物流センターまでの商品輸送を請け負い、その後、ウォルマートが自社のトラック6500台と貨物トレーラー5万5000台を使い、各地の物流センターから各店舗までの輸送を行ってきた。新体制では、ウォルマートは自社の運搬車両のほか外部の運送業者の利用も増やし、メーカー側から直接商品を荷受けする。

 英小売業コンサルティング会社カンター・リテールのディレクター、レオン・ニコラス氏は、ウォルマートはこの新体制の下、トラック1台当たりの積載量の増加や納期厳守の徹底が図れると指摘する。ニコラス氏は、ウォルマートが購入するトラック燃料の量も増えるため、ここでも同社の価格交渉力が強まると見ている。

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