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失敗から学んだ、社会貢献と事業展開の正しい関係

今、注目が高まる「コーズマーケティング」の勘所とは?

  • 宮田 久也

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2010年6月17日(木)

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 国際医療支援するNPO(特定非営利組織)である「チャイルドドクター・ジャパン」にてケニア事務所の共同代表を務めるのが宮田久也氏だ。チャイルドドクター・ジャパンは、2000年10月に医真会八尾総合病院を支援母体として設立した。これまで地震や洪水などの緊急支援活動、貧困地域の子どもたちを対象とした開発支援事業を実施している。

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 アフリカに設立されている医療機関においては、邦人NGO(非政府組織)としては最大となる1500人以上のHIV感染者・エイズ患者を受け入れた実績を持つほか、抗HIV薬や抗結核薬の配布、各種検査の実施、食糧や水質浄化剤の配布、カウンセリングの実施といった取り組みを進めている。さらにPEPFAR(米国大統領エイズ救済緊急計画)の資金援助による、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校とKEMRI(ケニア中央医学研究所)の合同事業FACESにも参加している。

 その活動範囲は、物質的な援助にとどまらない。2008年から開始したチャイルド支援事業では、ネットを介してアフリカの子どもたちと先進国の支援者を結び付けることによって、後進国が抱える命の問題と先進国が抱える心の問題を同時に解決していくという業界初の試みを行っている。500人を1ユニットとした18カ月間のパイロットプロジェクトでは、最小限のインプットにより大きな成果を上げるモデル事業を成功させた。今後はシステムを標準化させ、アフリカで活動する世界中のNGOにシステムを供用し、数十万・数百万人規模の支援を目指す。

 宮田氏は学生時代からアフリカで活動しており、もう10年になるという人物だ。

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 ステークホルダー(利害関係者)同士の長所を掛け合わせる「長所パズル」を信条とし、業界初のお試し援助システム、業界最速のお手紙配送システムなど新しい仕組みを通じて新しい価値観を生み出すことに常に取り組んできた。そんな宮田氏に、今アフリカで注目を集めているビジネスキーワードである「アドバンテージ・コーズマーケティング」について解説してもらった。

 アフリカと言えば、「紛争」「貧困」「危険」とマイナスイメージを挙げればきりがありません。それは食物で言えば、酸っぱいレモンのようなもの。

 しかし、酸っぱいレモンから甘いレモネードを作り出す名経営者も存在します。誰も見向きもしない酸っぱいレモンに、価値を見出す方法を知っていれば、現地の人々が利益を得られるようになるだけでなく、競合他社のいない独壇場を作り出すこともできます。そのためには常識を覆す方法を知り、酸っぱいレモンをかじる勇気を持たなければなりません。

 そのすべてを実現する新キーワード「アドバンテージ・コーズ・マーケティング」について、お話したいと思います。

企業とアフリカの「掛け合わせ」

 ビジネスパーソンにとって、アフリカへの援助は遠い国の話かと思います。しかし今、ビジネス業界から援助業界へ転身し、革新的な方法とスピードで世界を変えていっている人々がいるのをご存じでしょうか。

「BOP新大陸 ビジネスパーソンのためのアフリカの相場観」のバックナンバー

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