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中国受託製造業者の従業員自殺問題

米ITメーカー各社は戦々恐々

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2010年6月9日(水)

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Stephanie Wong (Bloomberg News記者)
John Liu (Bloomberg News記者)
Tim Culpan (Bloomberg News記者)
米国時間2010年6月3日更新 「Why Apple and Others Are Nervous About Foxconn

 EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、中国のフォックスコン(富士康)で、今年これまでに10人の従業員が自殺した。同社は、米電子機器大手アップル(AAPL)のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」やタブレット機「iPad(アイパッド)」、米パソコン大手デル(DELL)のパソコンなど、世界中の一流企業の委託を受け、様々な電子機器を製造している。

 フォックスコンの創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)会長は、従業員がなぜ次々と自殺するのか皆目見当がつかないという。

 郭会長は5月27日、中国・深圳のフォックスコンの広大な工場施設で記者会見を開き、「論理的、科学的に見る限り、私には原因が分からない。どんなに説明を要求されても、私は答えを持ち合わせていない」と語った。

 だが、25万人以上いる深圳工場の従業員に意見を聞くと、現場の実情が見えてくる。ある21歳の生産ラインの従業員は匿名を条件に取材に応じ、フォックスコンの職場にいると、人生が無意味に思えてくると語った。この従業員によれば、生産ラインでの会話は禁止、トイレ休憩は2時間ごとに10分以内と決められ、職場で罵声を浴びせられることも多いという。

 台湾企業、鴻海精密工業(ホンハイプレシジョン)傘下のフォックスコンが規律に厳しいのは誰もが認めるところだ。

 フォックスコンの年間売上高は、アップルやデル、米ソフトウエア最大手マイクロソフト(MSFT)を上回っている。米サプライチェーン専門調査・コンサルティング会社テクノロジー・フォーキャスターズのパメラ・ゴードン氏は、フォックスコンが業界の巨大企業に成長できた理由は単純で、「それは価格だ。品質は高いのに、価格は割安だ」と語る。

 郭会長の行動をよく知る2人の事情筋によれば、フォックスコンは、郭会長が利益を度外視して部品を製造するよう事業部門に指示したことで、アップルからの受注を獲得できたという。フォックスコンの2009年の純利益は前年比37%増の23億ドル(約2100億円)で、同社にとって歴代2位の好業績となった。

 アップルとデル、米パソコン最大手ヒューレット・パッカード(HP、HPQ)はいずれも、フォックスコンの労働環境を調査する意向を表明している。

 アップルのスティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)は6月1日のIT(情報技術)専門家会議で、「当社はフォックスコンの従業員自殺問題を注視しており、この問題について、極めて憂慮している」と述べた。

 アップル、HP、デルの広報担当者はともに、今後の具体的な対応策について明言を避けた。

 米PRコンサルティング会社レビック・ストラテジック・コミュニケーションズの危機管理・訴訟対策部門を統括するジーン・グラボウスキー氏は、1990年代に米スポーツ用品大手ナイキのアジアの下請け靴工場での劣悪な労働環境が非難の的になった例を引き合いに出し、フォックスコンの問題はITメーカーにおける「ナイキ事件」に発展する可能性もあると指摘する。

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