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儲けたいなら、アフリカに投資すべき

“アフリカのノーベル賞”創始者、モ・イブラヒム氏に聞く

2010年6月14日(月)

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 企業がアフリカ市場への参入する際のリスク要因は、数多くある。政治情勢や治安、法整備、経済状況、教育や健康などの生活水準…。これらのリスク要因、言い換えれば、その国の統治品質(ガバナンス)の良し悪しが、ビジネスの成否を大きく左右することになる。

 このアフリカ諸国のガバナンスを指数化し、統治品質の改善に大きな貢献をした統治者を表彰しているのが、モ・イブラヒム財団である。モ・イブラヒム財団が授与するモ・イブラヒム賞は、「アフリカのノーベル賞」とも言われ、選考委員には国連前総長のコフィ・アナン氏などが名を連ねる。

 財団を設立したモ・イブラヒム氏は、スーダン出身の英国人。アフリカで携帯電話事業者セルテル・インターナショナルを1998年に創業し、2005年に34億ドル(約3000億円)で売却して富を築いた。その私財を財団につぎ込み、アフリカのガバナンス改善のために世界中を飛び回り精力的に活動している。イブラヒム氏に、現在のアフリカのガバナンス、ならびにアフリカでビジネスを成功させる秘訣を聞いた。

(聞き手は大竹剛=日経ビジネス・ロンドン支局)

 ―― まず、モ・イブラヒム財団を設立した理由を改めて教えてください。

モ・イブラヒム博士は、アフリカで携帯電話会社創業し、その売却益で築いた私財を、アフリカのガバナンス改善に注いでいる。

 イブラヒム 今、アフリカ諸国が直面している最も大きな問題が、ガバナンス(統治)です。私たちは、アフリカは極めて豊かな大陸だと信じています。人口はわずか9億5000万人ですが、天然資源はおそらく、世界の4分の1くらいを埋蔵している。

 しかし、その一方でアフリカ人は貧しい。なぜ、豊かな大陸に住む人々が貧しいのか。唯一の答えは、ガバナンスが悪いからです。アフリカは、もっとガバナンスを改善しなければなりません。開発や法、透明性、民主主義、そして教育や健康など人間開発にもっと注意を払うべきです。私たちは、ガバナンスの水準を改善することに貢献したいと考え、財団を設立しました。

 ―― 今のアフリカのガバナンスで、最も問題となっているのは何でしょうか。

 たくさんありますが、まず1つは、汚職の問題です。多くのアフリカの政治リーダーは、汚職はしていませんし、私腹を肥やすために他人を犠牲にするようなことはしません。しかし、一部には、確実に汚職は存在します。

 そして2つ目が、賄賂をもらう側があれば、それを渡す側があるということです。それは、企業です。

 アフリカの汚職を批判する声を多く聞きますが、その多くは賄賂を渡す企業への批判が欠如している。汚職には常に2つの側面があり、一方だけを批判するのは公正ではありません。政府のガバナンスを改善するのはもちろんですが、同時に企業のガバナンスも改善しないと、汚職の悪を根絶することはできません。

南アフリカの順位は5位、それは悪くない

 ―― 2006年に財団を設立して以来、アフリカのガバナンスは改善していますか。

 改善しています。私たちは53カ国のガバナンスを、85種類の指標を使って厳密に分析しています。その結果は、毎年、少しずつですが、確実に良くなっています。重要なことは、この傾向を持続させることです。政府がどのように統治しているかという情報は、市民が声を上げる重要な手助けになります。政治家や政党に対してガバナンスを改善するように、プレッシャーをかけることが必要です。

順位 国名 イブラヒム指数(IIAG)
1 モーリシャス 82.8
2 ケープヴェルデ 78
3 セイシェル 77.1
4 ボツワナ 73.6
5 南アフリカ 69.4
6 ナミビア 68.8
7 ガーナ 66
8 チュニジア 65.8
9 レソト 61.2
10 サオトメ・アンド・プリンシペ 60.2

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「儲けたいなら、アフリカに投資すべき」の著者

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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