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ロシアがBRICsで一番の買い

ゴールドマンサックスの「ミスターBRICs」に聞く

2010年6月15日(火)

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 昨年、資源バブルが弾け、経済危機に見舞われたロシア。BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)から「R」を外せと言われ、世界経済を牽引する新興国としての“資格”を問われた。経済の国家管理強化、過度な石油・ガス依存、蔓延する汚職…。欧米の常識から判断すれば、この国は極めて不可解に映る。

 だが、ここには一歩踏み込めば見えてくる成長機会がある。ロシア経済の行方に強気の姿勢を崩さない“賢人”たちに、そのワケを聞く。第1回はゴールドマンサックスのチーフエコノミストで「ミスターBRICs」と呼ばれるジム・オニール氏。

(聞き手は大竹剛=日経ビジネス・ロンドン支局)

 ―― BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)諸国の中では、今年、ロシアの株式市場が最も有望と見ていますが、その根拠は何ですか。

「BRICs」の生みの親、米ゴールドマン・サックスのチーフエコノミスト、ジム・オニール氏
(写真:永川智子)

 オニール  私たちは、BRICsの株式市場の中で、今年はロシアが最も力強くなりそうだと推奨しています。その理由は4つあります。

 まず、PER(株価収益率)で見ると、BRICsの中でロシアが割安なことです。過去10年間、ロシアはブラジルと似たようなPERで推移してきました。しかし、今では、ブラジルの方が高くなり、ロシアを引き離しています。つまり、ロシアは今が安い。

 2つ目が、原油価格が昨年から約2倍になり、経済にプラスに寄与すること。3つ目が、経済成長率が今年と来年、6~7%まで回復しそうなことです。私たちは、一般的な予測より強気に見ています。

 そして最後が、ロシアの政策担当者たちが、ロシア経済の状況を改善するための新しい政策を導入する可能性があることです。

 興味深いことは、先日、第1副首相のイーゴリ・シュヴァロフ氏に会った際、彼は私に「ロシアの人口動勢が改善し始めている証拠がある」と話してくれました。平均寿命が延び始めているのです。これは、極めて重要なポイントです。

ロシアはアメリカではない

 ―― しかし、依然として多くの人はロシア経済の成長力に懐疑的な見方を持っています。昨年、経済成長率はマイナス7.9%まで落ち込むと、「BRICs」から「R」を外した方が良いのではないかと指摘されました。ロシアにはリスクがたくさんあると。

 リスクはどこにでもたくさんあるのに、特にロシアについては多くの人がリスクが高いと思う傾向があります。皆、ロシアが嫌いなのです。

 多くの西欧人は、ロシアは主要7カ国(G7)のような民主主義国家であるはずだと考えがちです。しかし、ロシアはとても複雑な国で、その仮定が裏切られると、彼らは自動的にロシア嫌いになる。

 私が「BRICs」という言葉を作った本当の狙いは、違う価値観を持った人たちに対して、忍耐強くなるべきだと伝えたかったからです。一部の米国人は、誰もが米国人のようであるべきと考えますが、それはあり得ない。特にロシアの場合は、西欧型の民主主義国家になる道を選んでいないのですから。

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「ロシアがBRICsで一番の買い」の著者

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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