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新機種「iPhone 4」を徹底検証

米アップル、iPhone進化から見えてくる未来

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2010年6月17日(木)

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Cliff Edwards (Bloomberg Businessweekサンフランシスコ支局記者)
Arik Hesseldahl (Bloomberg Businessweek記者)
米国時間2010年6月10日更新 「The Killer iPhone

 米電子機器大手アップル(AAPL)のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の第4世代の新機種に関する情報は、6月7日の公式発表の前に多くが漏れ伝わっていた。このことを考えれば、発表会を大いに盛り上げたスティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)の手腕は実に見事なものと言える。

 アップル製品の愛好者やアナリストらは、米国で199ドル(約1万8000円)で発売される新機種「iPhone 4」のテレビ電話機能や薄型デザインを絶賛し、アップルが掲げるマルチタスク機能の強化による新展開にも期待を寄せている。

 新型iPhoneは、他社製品との競争に勝つだけでなく、アップルの従来の自社製品における常識を打ち破ることも念頭に開発された製品だ。アップルは広告主や書籍出版社、コンテンツ配信会社との収益分配のあり方で、特に斬新で果敢な取り組みを実践している。

人間の網膜の能力を超えた「網膜ディスプレー」

 人間の目がディスプレー画面を比較し、良しあしを判断できる限界は、1インチ当たりの画素数が300ppi(ピクセル/インチ)ほどだという。iPhone 4の画面解像度は326ppiで、この水準を上回っている。

 米市場調査会社アイサプライのディスプレー担当アナリスト、ビニタ・ジャカーンワル氏によれば、画面サイズではiPhone 4を上回る他社製品もあり、米携帯通信大手スプリント・ネクステル(S)のスマートフォン「EVO(イーボ)4G」のディスプレーはiPhone 4より1インチ近く大きいが、iPhone 4のディスプレーの解像度は、携帯電話ではこれまでで最も優れたものだという。

 アップルはディスプレー画質の最高峰を標榜し、競合他社に挑戦状を突きつけている。競合他社はこれに対抗し、年内にもディスプレー画質のトップ争奪戦が起こりそうだ。

携帯カメラの画素数では争わず

 フィンランドの通信機器大手ノキア(NOK)や韓国の総合電気大手サムスン電子をはじめとする競合他社が、800万~1200万画素のカメラを搭載した携帯電話製品を発売し、“メガピクセル競争”を繰り広げているのに対し、アップルはiPhone 4のカメラ画素数を500万画素にとどめている。

 米IT調査・コンサルティング大手ガートナー(IT)のアナリスト、バン・ベーカー氏は、これを賢明な判断だと称賛。画素数を増やすよりも、画質向上の効果が高いカメラセンサーのサイズを大きくしたアップルの判断を高く評価している。

 また、iPhone 4は本体正面側にカメラが付いており、看板のテレビ電話機能で欠かせない存在となっている。ベーカー氏によれば、テレビ電話は技術的に新しいものではなく、ノキアは2007年からテレビ電話機能を提供しているが、アップルの携帯テレビ電話サービス「FaceTime(フェースタイム)」は実に簡単で使いやすいという。

 アップルは今のところ、このテレビ電話機能をWi-Fi(ワイファイ)無線LAN接続での使用に限定している。だが消費者がこの機能を気に入れば、米国でiPhoneを独占販売する米通信大手AT&T(T)の不十分な通信サービス体制に対して不満の声が高まり、携帯電話通信各社に対するアップルの交渉力が向上することになりそうだ。

スクリーン強度の改善

 iPhoneのユーザーが最も落胆するのは、本体のタッチパネルが破損した時だ。アップルはiPhone 4の前面と背面の外装ガラスの強度をプラスチックの30倍以上に高めたとうたっているが、アナリストらは過去2世代のiPhoneと比べて、強度はわずかしか上がっていないと指摘する。

 アップルは本体ガラスの強度改善を強調し、iPhone 4のスクリーン強度への不安を和らげようとしている。だが、不安対策はまだ不十分で、アップルはパネルが破損した場合の保証プランを提供する必要があるかもしれない。

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