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米ウォルマート、風力発電をめぐるジレンマ

“環境に配慮する”企業だが、電気料金の値上げには批判的

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2010年7月5日(月)

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Esme E. Deprez (Bloomberg News記者)
Matthew Boyle (Bloomberg Businessweek企業担当副編集長)
米国時間2010年6月24日更新「Wal-Mart's Wind Power Gripe in Massachusetts

 米小売大手ウォルマート・ストアーズ(WMT)は今春、米マサチューセッツ州ウスターにあるウォルマートストアの照明ポールの天辺に風力発電タービンを設置し、大々的に喧伝した。店舗の消費電力の一部を風力発電で賄うこの同社の取り組みは、以前から展開している“環境に配慮する”企業イメージづくりの一環だ。

 だが、こうした取り組みを続ける一方で、ウォルマートは同じマサチューセッツ州ケープコッド岬沖のナンタケット海峡に建設予定の、注目を浴びている風力発電所について、電気料金の値上げにつながるという理由から不満を表明している。

 ウォルマートは6月9日、米マサチューセッツ州公益事業省(DPU)に対し、米国初の洋上風力発電所を建設する「ケープ風力発電事業」に関する意見書を提出。ケープコッド岬沿岸から約8キロメートルの洋上に130基の風力発電タービンを設置する同事業は今年4月、9年越しの議論を経て米内務省の承認を得た。

 ウォルマートストア28店舗に電力を供給している英電力大手ナショナル・グリッド(NGG)は、3年後に操業開始予定の同事業の発電電力の半分を購入する契約を締結している。同社は15年間にわたり、ケープ風力発電所からの供給電力を、州が定める1キロワット時(kWh)当たり約6セント(約5円)の上乗せ料金を含む1kWh当たり20.7セント(約18円)で購入する。これは同社が、火力や水力などを使う従来型の発電所から電力を買い取る場合の、平均的な買電価格の2倍以上に相当する。同社はケープ風力発電所からの電力買い取りに伴い、平均的な顧客世帯の電気料金は月額1ドル59セント(約140円)、つまり2%程度値上がりすると試算している。

 ウォルマートはナショナル・グリッドから直接電力を購入しているわけではないが、他社から購入している電力の送電費用として、ナショナル・グリッドに代金を支払っている。

 ウォルマートの広報担当者、ビル・ワーツ氏は、ケープ風力発電事業への投資額10億ドル(約900億円)の回収方法に疑問を呈する。ウォルマートが支払う電気料金がどの程度値上がりするかの試算は出ていないが、「風力発電電力の供給を直接受けない顧客の料金を値上げするのはおかしい」と同氏は批判する。

 一方ナショナル・グリッドは、再生可能エネルギーの恩恵は万人が受けるため、幅広く費用負担を求めることは理にかなっていると主張する。

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