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若者よ、国を背負う気概を持て!

米ハーバード大・竹内弘高教授がモンゴル人起業家に活を入れる

  • バットサイハン・バータル・ジャミチョイ,竹内 弘高

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2010年7月21日(水)

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 馬に乗った遊牧民が大草原を走り、ゲル(移動式住居)で休息を取り、そこからは馬頭琴の音が響く――。

 モンゴルと言えば、多くの人がこんな情景を思い浮かべるだろう。ゆったりと時間が流れる雰囲気を醸し出す国である。

 その一方で、ここに来て世界各国から熱い視線を浴びるようになっている。その的になっているのは、豊富な資源だ。世界最大級の銅と金の埋蔵量を誇るオヨートルゴイ鉱山、世界最大級の埋蔵量で質も高いとされるタバントルゴイ炭田をはじめ、レアメタルなど各種の鉱石が存在する。

 資源開発は、大きなビジネスチャンスをもたらす。オヨートルゴイ鉱山の開発には、インフラ整備などで4000億~5000億円の投資が必要と見られている。これに伴い、不動産といった関連サービスが立ち上がることも期待できる。

 こうした動きをとらえて起業したモンゴル人がいる。36歳のバットサイハン・バータル・ジャミチョイ氏(以下、バット氏)だ。モンゴルで生まれ育ち、日本の文部科学省の奨学金で来日。一橋大学などで勉学に励み、ユニクロで「カシミヤプロジェクト」を発案した。その後、モンゴルに帰国。母国で起きる大きなうねりを目の当たりにし、「日本とモンゴルの民間企業または個人投資家などとの協力をもっと発展させる懸け橋的な存在になりたい」と、モンゴルで起業した想いを語る。

 モンゴルで注目しなければならないのは、資源ばかりではない。政治でも、1990年に社会主義を止め、民主主義に転じた。以来、ロシアと中国という大国に挟まれる地にありながら、戦略的に“第3のパートナー”と組んで影響力を維持するしたたかさを持つ。そのパートナーとして、日本への期待も高い。

 そんな中、バット氏はモンゴルのトップ企業が名を連ねる経済団体「CEOクラブ」の代表を務めており、今まさに大きく変わろうとするモンゴルの経済・政治に関わる立場として活動している。

 一体、バット氏はモンゴルで何を仕掛けようとしているのか。まずは、バット氏が一橋大学時代に学んだゼミの担当教授である竹内弘高氏(7月から米ハーバード大学ビジネススクール教授)との対話から探っていこう。

(写真:大槻 純一、以下同)

―― バットさんは、竹内教授のゼミ生だったそうですね。

バットサイハン・バータル・ジャミチョイ(以下、バット) はい。竹内先生には、勉強はもちろん、人としての生き方を教わりました。今でも日常的に意識している竹内先生の言葉がいくつもあります。例えば、“Never take No for an answer”。

竹内 弘高(以下、竹内) 「Noと言われても、それが最終だと思うな」という意味だね。

ユニクロの「カシミヤ」を提案

バットサイハン・バータル・ジャミチョイ(Batsaihan B. Jamichoi)
FRONIER INVESTMENT & DEVELOPMENT PARTNERS(FIDP)パートナー。1974年4月、モンゴル生まれ。モンゴル国立大学経済学部で学び、1995年4月に来日。大阪外語大学で日本語を覚えた後に一橋大学商学部へ。卒業した2000年にA.T.カーニー入社、2002年8月からファーストリテイリングに勤務。2003年12月に退社してモンゴルに帰国後、最大の財閥であるMCSの副社長として新規事業開発や資金調達などを担当、2005年から3年間でカシミヤのGoyo社の企業再生に成功するなどの実績を残す。現在、モンゴル初のPEファンドを組成中。

バット モンゴルで起業したのですが、ビジネスでいろいろな方にお会いする度に「No」と言われています。でも、「Noと言われてからの仕事が本番だ」という気持ちで。

 そう言えば、私がユニクロで「カシミヤプロジェクト」の提案をした時にも、やはり最初は「No」でした。当時のユニクロは、カシミヤのイメージとは正反対のものだったので・・・。周囲は「それは無理だろう」という反応だったんです。ただ、その時の柳井正会長(現・ファーストリテイリング会長兼社長)は「おもしろい発想なので、ぜひもっと調査して提案してほしい」とサポートしてくださいました。これがスタートでした。

 どうやって「Yes」に近づけていくか。私は世界中のカシミヤ製造メーカーに聞き取り調査をしました。マイナス要因を1つひとつ潰そうと考えたのです。そういう努力によって、成果は出せるものだと思っています。

竹内 柳井さんはバットのことを気に入って、今でもすごく好意を持っているんですよ。

―― そうなのですか。実績が認められたということですね。

コメント1件コメント/レビュー

「日本の若者で、国を背負ってやっているような人はいないじゃないですか」という発言があるが、それを望むのは無理というものだ。今の若者は、国という意識を徹底的に排除するような教育を受けている。「国のため」というのは、誤った考え方なのだ。「世のため」という考え方はあるかもしれないが、その場合の「世」というのは彼らにとって何なのか、私にはよくわからない。(2010/07/21)

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「日本の若者で、国を背負ってやっているような人はいないじゃないですか」という発言があるが、それを望むのは無理というものだ。今の若者は、国という意識を徹底的に排除するような教育を受けている。「国のため」というのは、誤った考え方なのだ。「世のため」という考え方はあるかもしれないが、その場合の「世」というのは彼らにとって何なのか、私にはよくわからない。(2010/07/21)

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