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中国でバブルの拡散が進行中

不動産から農産物や宝石へ、行き場求めて彷徨うマネー

  • 経済観察報

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2010年8月6日(金)

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中国経済泛資産化魔咒

経済観察報記者 孫健芳/降蘊彰/王芳/席斯/程志雲/李麗

一難去って、また一難。この夏、拡散するバブルの影があちこちに忍び寄っている。不動産や株式など、伝統的な金融資産に投じられる資金は(政府の引き締めで)減少している。だが、世間はカネであふれている。行き場を失った巨額のマネーが、農産物、宝石、ワイン、映画など、これまで“消費財”と見なされていた商品に大量に流れ込んでいるのだ。こうした新たな投資対象を総称し、「泛資産(浮ついた資産)」なる新語も生まれている。

 例えば農産物。ニンニク、緑豆、ショウガ、豚肉、鶏卵、ナス、ニガウリ、シイタケ――。最近、価格がにわかに急騰する農産物が増えている。

 ニンニクの場合、7月1日の北京新発地市場*の卸売価格は1キログラム当たり7.3元(約95円)だった。ところが、7月20日の価格は同10.9元(約142円)に跳ね上がった。7月だけで、ニンニクの卸売価格の全国平均は24.8%上昇し、山西省では50%も上がった。

*北京最大の農産物卸売市場。ここでの取引価格が華北地方の相場形成の基準になっている。

ある日突然、農産物の価格が急騰

 同じく値上がりが顕著なのが緑豆だ。7月中旬以降、北京および山西省の卸売価格の上昇率は2週間余りで20%を超えた。新発地市場では、ネギやショウガも去年の2倍の価格で取引されている。

 一時は落ち着いていた豚肉の価格も、再び値上がりに転じている。農業省の調査によれば、全国の主要卸売市場での取引価格は2カ月連続で上昇した。7月の最終週には、鶏卵が値上がりの隊列に加わった。チンゲンサイ、ホウレンソウ、ナス、ニガウリなどの野菜類や、羊肉、食用油、穀類などの価格も、小幅ながら上昇の兆しを見せている。

 「北京だけでなく全国各地で、ある日突然、特定の農産物の価格が急騰する現象が起きている。しかし現地で調査しても、これという(合理的な)理由が見当たらない」。中国農業科学院経済発展研究所の副所長を務める王東陽はそう話す。

 一体何が農産物の価格を押し上げているのか。中国有数のニンニクの大産地である山東省済寧市では、「過去数年間の生産過多で価格が低迷したため、2009年の作付面積は3割減った」と、地元出身者は話す。また、同じく大産地の河南省中牟県でも、昨年までの相場低迷により、多くのニンニク農家が他の作物に転作した。

 このため、今年のニンニク相場の上昇は供給不足が主な原因と説明されてきた。しかし、価格が突然急騰する農産物の種類が増えるにつれ、供給不足説は説得力を失いつつある。

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