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サムスン三代目と現代自三代目の「呼兄呼弟」

第6回:世襲経営者の苦悩とポテンシャル

2010年8月10日(火)

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 これまで韓国企業の強みを中心に見てきたが、今号からはその弱みに焦点をあててみる。韓国企業の弱みの1つは、「世襲経営によるコーポレートガバナンスの不透明さ」である。韓国では、財閥経営が3代目に移る過渡期に入りつつあり、世代交代を加速させている。創業者一族による世代交代である世襲は、コーポレートガバナンスが不透明になるとの批判が後を絶たない。また、権限の一極集中によるリスクや専門経営者の役割不足が指摘されている。特に世代交代で目立った動きがあったのは、次の3グループである。

 1つ目の韓国財閥トップのサムスングループは、李健熙(イ・ゴンヒ)会長の長男である李在鎔(イ・ジェヨン)専務が、2009年12月15日付でサムスン電子の副社長に昇格した。COO(最高執行責任者)を兼務した。将来的にはトップに就任し、グループを世襲する位置付けを明確にした。

高校時代から帝王学を学んだサムスンの李副社長

 李在鎔副社長は、1968年6月23日生まれの42歳で、3人の妹(1人死去)がいる。経歴は、1987年ソウル景福高校卒業、1991年サムスン電子入社、1992年ソウル大学東洋史学科卒業、1995年慶應大学大学院経営学修士修了、2001年ハーバード大学ビジネススクール博士課程修了、同年サムスン電子経営企画チーム常務補、2003年同常務、2007年同専務を経て、現在に至っている。

 いくつかのエピソードを紹介する。李副社長は、高校1年生から体系的な帝王学を受けた。夏休みなど長期休暇毎にグループ傘下の会社や工場を訪問し、沿革、生産システム、労務管理など一から十まで徹底したブリーフィングを受けた。10代の青年が、来る日も来る日も経営現場について数時間にも及ぶブリーフィングを受けるというのは、簡単なことではなかったが、何の不平不満を漏らさずじっと我慢して聞いていたそうだ。

 語学は、英語と日本語が堪能である。趣味は、シングルの腕前のゴルフと映画鑑賞。

 お酒は、たしなむ程度で、現場の社員たちと飲む時でも自ら盛り上げるタイプでない。ただ時には韓国特有の爆弾酒(ビールとウイスキーを混ぜたもの)を作ったり、飲んだりして雰囲気を壊さないように気遣う一面もあるという。

 李副社長の仕事ぶりは、サムスン特有の会議を重視する企業文化に合わせ、経営企画部の戦略会議をはじめ、半導体部門、情報通信部門、デジタルメディア部門などの各事業部の総括会議などほとんどすべての会議に出席する。各部門の経営内容をよく把握するためだろう。

 また、「自分の考えを言う前に、相手の話しを先に聞け」という祖父と父の教えを守り座右の銘を「傾聴」とし、役員や社員のみならず、取引先などの話しにもよく耳を傾ける。さらに丁寧な人柄で物腰も柔らかく、まじめ過ぎるとも言われており、仕事ぶりや人柄に関する評判は抜群である。

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